この記事を読むと分かること
- Panasonic Let's note FVシリーズのスペック・価格・評判
- Panasonic Let's note FVシリーズは、他のノートパソコンと比較してどのような優位性・弱点があるのか?
- Panasonic Let's note FVシリーズはどんな人におすすめのノートパソコンなのか?
Panasonic Let's note FVシリーズは、Panasonicが販売しているモバイルノートパソコンです。レッツノートの中では最も大型の14.0型モデルで、少し画面の大きいモバイルノートパソコンを探しているという方にぴったりのモデルです。
以下では、Panasonic Let's note FVシリーズの詳細なレビューを紹介しているので、購入を考えている方はぜひ検討材料にしてください。
Panasonic Let's note FVシリーズってどんなパソコン?(スペック・価格)
Panasonicのフラッグシップモデル
特徴
- Intel第13世代CPUを搭載
- 根強い人気でファンが多い
- 5G(SIM)対応モデル選択可能
Panasonic Let's note FVシリーズは、CPUにCore i5-1345U((プレミアムエディションはCore i7-1370P)、グラフィックボードにIntel Iris Xe Graphicsを備えたノートパソコンです。レッツノートのラインナップの中では最も画面が大きいモデルで、持ち運びはしたいけど12.4型や13.3型だと小さすぎるという方におすすめのモデルです。
また、BTOカスタマイズのオプションでSIMスロットありを選択できるため、SIMが使えるモバイルノートパソコンを探しているという方にもおすすめです。
スペック例 | 最小構成 | 5G対応モデル |
商品名 | レッツノートFV | レッツノートFV(プレミア) |
参考価格(税込み) | ¥297,000 | ¥455,400 |
OS | Windows 11 Pro 64bit | Windows 11 Pro 64bit |
CPU | Core i5-1345U | Core i7-1370P |
バッテリー駆動時間 | 約 17.0時間 | 約 17.0時間 |
グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics | Intel Iris Xe Graphics |
メモリー | 16GB (オンボード) | 32GB(オンボード) |
システムストレージ | 512GB (NVMe) | 1TB (NVMe) |
ディスプレイ | 14.0型 液晶パネル | 14.0型 液晶パネル |
WEBカメラ | 200万画素 | 200万画素 |
質量 | 約1.154kg | 約1.154kg |
通信モジュール | - | 5G対応 |
Panasonic Let's note FVシリーズ 性能の確認と比較
CPU性能の確認
以下の表は、Panasonic Let's note FVシリーズに搭載されている「Core i5-1345U((プレミアムエディションはCore i7-1370P)」と他の人気・売れ筋モデルに搭載されているCPUとの性能比較です。
※1. ベンチマーク値は単純に数値が高ければ高いほど高性能であることを表しています。
※2. 型番をクリックすると各CPUの詳細スペックを確認できます。
※3. 用途アイコンにマウスを合わせる、または、タッチすると用途アイコンの説明を確認できます。
2023最新 | CPU性能(ベンチマーク) | おすすめの用途 |
Core i7-13700HX | 34,306 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-13700H | 29,487 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-12800H | 24,597 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-12700H | 26,796 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-1370P | 22,597(プレミアムモデル) | 4K2CVDDSOF |
Core i7-1360P | 19,746 | 4K2CVDDSOF |
Core i7-1260P | 17,085 | 4K2CVDDSOF |
Core i7-1255U | 13,723 | 2CVDDSOF |
Core i7-1165G7 | 10,460 | VDDSOF |
Core i5-12600H | 22,704 | VRCa動デOf |
Core i5-1240P | 17,401 | 4K2CVDDSOF |
Core i5-1345U | 16,073(スタンダードモデル) | 4K2CVDDSOF |
Core i5-1235U | 13,635 | 2CVDDSOF |
Core i5-1130G7 | 8,909 | DSOF |
Core i3-1215U | 11,664 | VDDSOF |
Celeron N4100 | 2,435 | Of |
Celeron N4020 | 1,572 | Of |
Panasonic Let's note FVシリーズに搭載されている「Core i5-1345U((プレミアムエディションはCore i7-1370P)」はインテル第13世代のミドルグレードのCPUです。低消費電力が特徴のモデルですが、13世代でCPU設計が改善されたこともあり、十分な性能があることが分かります。
第13世代モデルでは、第12世代のモデルと比べるとEコアと呼ばれる効率性を重視したコアが多く積まれており、総合的な性能(マルチスレッド性能)で大きく向上しています。
第12世代以降のCPUでは大きなモデルチェンジがあり、第11世代以前と比べてコア構成が大きく変わっています。第11世代以前までは、同性能のコアを複数のせることでCPU設計を行っていましたが、第12世代以降では省電力で効率性を重視した「Eコア」とパフォーマンスを重視した「Pコア」を適切に配分することで、より省電力化に優れたCPU設計を行っている点も大きな特徴です。
グラフィックボード性能の確認
以下の表は、Panasonic Let's note FVシリーズに搭載されている「Intel Iris Xe Graphics」と他の人気・売れ筋モデルに搭載されているグラフィックボードとの性能比較です。
※1. ベンチマーク値は単純に数値が高ければ高いほど高性能であることを表しています。
※2. 型番をクリックすると各CPUの詳細スペックを確認できます。
※3. 用途アイコンにマウスを合わせる、または、タッチすると用途アイコンの説明を確認できます。
グラフィックス性能 | おすすめの用途 | |
GeForce RTX3080Ti | 20,421 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3080 | 16,681 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3070Ti | 18,413 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3070 | 15,473 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3060 | 13,183 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3050Ti | 9,983 | 4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3050 | 9,251 | 4K2CVDDSOF |
GeForce GTX1650 | 6,969 | 2CVDDSOF |
GeForce GTX1060 | 8,161 | 4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX A3000 | 12,704 | 3D4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX A2000 | 10,156 | 4K2CVDDSOF |
Intel Iris Xe Graphics | 2,709(当モデル) | VDDSOF |
Intel UHD Graphics | 1,495 | OF |
「Intel Iris Xe Graphics」は、NVIDIAのようなマザーボードに増設するグラフィックボードではなく、CPUメーカーが開発しているCPUに内蔵されたグラフィックボードです。そのため、ベンチマーク値も2,700程度しかなく、映像処理についてNVIDIAやRyzenなどのグラフィックボードと比べて劣ります。
それでも、3DやCG、4K動画などの編集はカクツキがあったりして厳しいですが、簡単なデザインやプログラミングなどについて十分行うことができます。
用途別推奨ベンチマークスコア
- 12,000~ VR・CG制作、3D動画編集、機械学習(AI)、マイニング等
- 10,000~ 4K動画編集、エンコード等
- 5,000~ 2DCAD(AutoCAD、JWCAD)等
- 2,000~ 動画編集、エンコード(Adobe PremirePro)、デザイン(Adobe Photoshop、Illustrator)等
- ~2,000 office(Excel、Word)等
メモリ・ストレージ性能の確認
Panasonic Let's note FVシリーズでは、標準構成でメインメモリ(RAM)に16GB~32GBのメモリ、ストレージには512GB~1TBのSSDを搭載しています。
以下は、Panasonic Let's note FVに搭載されているメモリの規格です。転送速度に関しては中程度の規格となっています。
規格 | 転送速度(GB/s) |
DDR5-5600 | 44.8 |
DDR5-5200 | 41.6 |
DDR5-5000 | 40.0 |
DDR5-4800 | 38.4 |
DDR5-4000 | 32.0 |
DDR4-4266 | 34.1(当モデル) |
DDR4-3600 | 28.8 |
DDR4-3200 | 25.6 |
DDR4-2666 | 21.3 |
DDR4-2400 | 19.2 |
DDR4-2133 | 17 |
DDR4-1866 | 14.9 |
DDR4-1600 | 12.8 |
また、ストレージについては、SSDに最適化されたNVMeという規格のSSDを採用しており、データの読み込み・書き出しが高速に行えるという特徴があります。
ディスプレイの確認
Panasonic Let's note FVシリーズは、14.0型の「QHD:2160×1440(アスペクト比3:2)」の液晶を採用しています。従来のアスペクト比16:9の液晶と比べて縦に2cm程度長く画面を縦に広く使えるため、コンパクトなサイズであるながら見やすく作業のしやすい仕様となっています。
以下は、ディスプレイの詳細性能です。
- 映像美
- 5
- 応答速度
- 3
- コントラスト
- 5
- 視野角
- 5
- フリッカー
- 4
持ち運び性能(バッテリー駆動時間・重量)の確認
Panasonic Let's note FVシリーズ4は、重量が約1.154kgと14.0型PCの中ではかなり軽量なモデルで、バッテリー駆動時間についても約17.0時間と比較的長くなっています。そのため、少しでも大きな画面のノートパソコンを持ち歩きたいという方にはおすすめのモデルです。
また、プレミアエディションについては、5G対応のSIMスロットがあるため、Wifi環境に依存することなく、テレワークや高速な情報共有が可能です。
公表値 | 約17時間00分 |
音楽再生 | 9時間30分 |
動画編集 | 3時間05分 |
※1. 音楽再生はMedia Playerでmp3ファイルを再生。
※2. 動画編集はpremire proでHD動画を再生。
接続規格の確認
接続規格には、以下の規格が備わっています。
- Thunderbolt4(Type-C)端子 × 2
- USB Type-A × 3
- SDカードスロット× 1
- HDMI端子 × 1
- アナログRGB端子 × 1
- LAN端子 × 1
- SIMスロット(オプション)
- ヘッドホン出力/マイク入力端子 × 1
- セキュリティスロット
USB TypeAからThunderbolt4(Type-C)端子、HDMI、アナログRGBまで一通りの接続端子が備わっているので、ビジネスシーンなどでも様々な環境に対応できます。また、SDカードから直接データの取り込みもできるため、カメラマンや動画編集者にとっても嬉しいポイントです。
BTOカスタマイズについて
以下がPanasonic Let's note FVシリーズ(スタンダードモデル)のBTOカスタマイズです。
SIM | なし | +0円 |
あり | +22,000円 | |
ストレージ | 512GB | +0円 |
1TB | +44,000円 |
ゲーム性能について
ゲーミングパソコンの性能を図る2つの指標
一般的に、ゲーミングパソコンの性能を図る指標として、フレームレートとリフレッシュレートという2つの指標を使います。
ゲーミングパソコンの性能を図る2つの指標
- フレームレート(fps):グラフィックボード(GPU)性能に依存
- リフレッシュレート:ディスプレイ性能に依存
フレームレート(fps:frame per second)とは、「1秒間あたりに表示される画像(フレーム)数を表す単位」のことで、その能力は主にグラフィックボード(GPU)の性能に依存します。このフレームレート(fps)の数値が高ければ高いほど1秒間に表示できるフレームの数が多くなり、より滑らかな映像表現が可能になります。そのため、特に、eスポーツなどの分野では、フレームレート(fps)が高いほど相手の行動を正確に把握できたり、操作の遅延(レイテンシ)が少なくなるので、フレームレート(fps)の数値が重要視されます。
リフレッシュレートとは、「液晶が1秒間の間に画像を何回描画できるかを表す数値」で、ディスプレイの性能に依存します。リフレッシュレートが高いほどよりスムーズに映像などのグラフィックを映し出すことができます。
つまり、高フレームレートに対応するためには、液晶も高リフレッシュレートの液晶を使う必要があるということです。
Panasonic Let's note FVシリーズのゲーム性能
Panasonic Let's note FVシリーズのゲーム性能
- 3Dゲーム・FPSゲームは映像にカクツキがあり厳しいが2Dゲームや軽いゲームは可能
フレームレートについて
以下は、主要な人気ゲームごとのフレームレートの推奨値とPanasonic Let's note FVシリーズのフレームレート値の一覧です。
フレームレート(fps) | ||
Apex Legends | 推奨 | 144fps |
Panasonic Let's note FV | 55fps | |
Fortnite | 推奨 | 144fps |
Panasonic Let's note FV | 56fps | |
FINAL FANTASY15 | 推奨 | 60fps |
Panasonic Let's note FV | 57fps | |
GTA5 | 推奨 | 60fps |
Panasonic Let's note FV | 36fps |
※1. フルHD、高画質で計測
※2. GeForce Experienceで計測
※3. 推奨値については快適にプレイできる数値で、公式公表値の必要スペックとは異なります
上記のフレームレートの値は、高画質でのプレイ状況で計測しています。そのため、カクツキなどがあり厳しい結果となっています。しかし実際は、低画質やパフォーマンスなどのモードでプレイする分には快適にできるので、Panasonic Let's note FVでゲームをする場合にはしっかりとモード設定をする必要があります。
リフレッシュレートについて
Panasonic Let's note FVシリーズの液晶のリフレッシュレートは60Hzです。滑らかな映像表現が必要なeスポーツやFPSゲームには向きませんが、ロールプレイングゲームのように対人でないゲームなどには十分です。
Panasonic Let's note FV 口コミ・評判
以下は、Panasonic Let's note FVについてのtwitterの口コミ・評判です。
業務用のPCを新調。これまでのSurface Proから、Let's Note FVになった。セットアップを終えてPCに触れてみるとキーボードがヌルヌルでかなりよい感じになっている。軽いし、画面サイズもよいし、隔世の感が著しい。ちょっとこれは想像以上の感覚。デスクトップPCとの決別の契機になってしまうかも。
— Yusato (@satouyu) October 3, 2022
Let’s note FVの方は(Thunderbolt x2 メモリ 32GBの上で)M.2 SSDをGen4 Gen3一つずつ計2個積めるのでどちらかいえばそっちの方が惹かれる
— 🎃🍤🗡─ぼ一あ─🗡🍤🎃 (@vemax555) October 20, 2022
他のtwitterの口コミも観たいという方ははこちらからどうぞ。
まとめ
この記事では、Panasonic Let's note FVシリーズについてスペックから価格、口コミ等について紹介してきました。
Panasonic Let's note FVシリーズは、レッツノートシリーズの中では最も大きいサイズのノートパソコンになります。それでも持ち運び性能は十分に高いので、少しでも大きな画面を持ち歩きたいという方におすすのモデルです。
Panasonic Let's note FVシリーズはこんな方におすすめ
- テレワーカー(リモートワーカー)
- Webデザイナー
- Webライター
- 動画編集者
- 持ち運び用のモバイルノートパソコンを探しているユーザー
- 副業用PCを探しているユーザー など
用途・目的別のおすすめノートパソコンの紹介
用途や目的にあったおすすめのノートパソコンや選び方のポイントを知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
Q&A
BTOパソコンとは?
BTOとは、「Build To Order」の略称で、受注生産方式のをパソコンを意味しています。BTOでは、CPUやグラフィックボードの変更、メモリの増設などのニーズに応じたカスタマイズが可能で、現在多くのPCメーカーがこのBTO方式を採用しています。
モバイルワークステーションとは?
高解像度動画の編集やCAD図面の設計、CG制作、科学技術計算など、高度な演算能力・画像処理能力が要求される処理を行うための高性能な装置を搭載したノートPCのこと。高性能なCPUだけでなく、画像処理などの演算を行う高性能なGPU(グラフィックボード)が搭載されている点が特徴です。
PassMarkとは?
PassMarkとは、オーストラリアのPassMark Software社が提供するベンチマークを測定するためのソフトウェア及びサービスです。
ベンチマークの算出方法は?
CPU性能に関わる以下の項目のテスト結果を平均して算出しています。
- 整数の演算処理速度を図るテスト
- 並列データ圧縮速度を図るテスト
- 1秒間にいくつの素数を見つけることができるかを図るテスト
- 暗号化の処理速度を図るテスト
- 浮動小数点数の演算処理速度を図る速度
- 拡張命令によりどのくらい演算処理速度を改善しているかを図るテスト
- ソートアルゴリズムによりCPUが文字列をソートするのにかかる時間を図るテスト
- CPUが物理的な相互作用にかかる時間を図るテスト
- ひとつのCPUコアのみの処理速度を図るテスト
- 整数、浮動小数点、素数、ソートについてのテストスコアの複合平均値
GeForce Experienceとは?
GeForce Experienceと、NVIDIAが提供するGeForceユーザー向けのゲーム管理・設定ソフトです。
GeForce Experienceを使うと、ゲームの最適化や、映像の調整、ビデオの撮影・配信、フレームレートの計測などの様々な機能を簡単に使うことができます。。