この記事を読むと分かること
- ASUS ROG STRIXSCARのスペック・価格・評判
- ASUS ROG STRIXSCARは、他のノートパソコンと比較してどのような優位性・弱点があるのか?
- ASUS ROG STRIXSCARはどんな人におすすめのノートパソコンなのか?
ASUS ROG STRIXSCARは、ASUSが販売している超高性能ゲーミングノートパソコンであらゆるゲームを快適にプレイすることができます。
以下では、ASUS ROG STRIXSCARの詳細なレビューを紹介しているので、購入を考えている方はぜひ検討材料にしてください。
ASUS ROG STRIXSCARってどんなパソコン?(スペック・価格)
ASUSの高性能ゲーミングノート
特徴
- Intel第13世代の最高性能CPUを搭載
- グラフィックボードにはGeForce 40シリーズを採用
- 240Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載
ASUS ROG STRIXSCARは、CPUにCore i9-13980HX、グラフィックボードにGeForce RTX 4090(Mobile)を備えた超高性能ゲーミングノートパソコンです。ディスプレイにも240Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載しているため、外付けディスプレイなどを利用しなくても、ノートパソコンだけで快適なゲーミング環境を構築することができます。その分、高価なモデルになるので予算が許すのであればぜひ手に入れたいモデルです。
スペック例 | ||
商品名 | ROG Strix SCAR 16 | ROG Strix SCAR 18 |
参考価格(税込み) | ¥579,800 | ¥599,800 |
OS | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit |
CPU | Core i9-13980HX | Core i9-13980HX |
バッテリー駆動時間 | 約 9.2時間 | 約 9.2時間 |
グラフィックス | GeForce RTX 4090(Mobile) | GeForce RTX 4090(Mobile) |
メモリー | 32GB | 32GB |
システムストレージ | 1TB (NVMe) | 2TB (NVMe) |
ディスプレイ | 16.0型 液晶パネル (240Hz) | 18.0型 液晶パネル (240Hz) |
WEBカメラ | 92万画素 | 92万画素 |
質量 | 約2.50kg | 約3.10kg |
ASUS ROG STRIXSCAR 性能の確認と比較
CPU性能の確認
以下の表は、ASUS ROG STRIXSCARに搭載されている「Core i9-13980HX」と他の人気・売れ筋モデルに搭載されているCPUとの性能比較です。
※1. ベンチマーク値は単純に数値が高ければ高いほど高性能であることを表しています。
※2. 型番をクリックすると各CPUの詳細スペックを確認できます。
※3. 用途アイコンにマウスを合わせる、または、タッチすると用途アイコンの説明を確認できます。
2023最新 | CPU性能(ベンチマーク) | おすすめの用途 |
Core i9-13980HX | 48,794(当モデル) | 3D4K2CVDDSOF |
Core i9-13900HX | 45,659 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i9-12900H | 28,784 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-13700HX | 34,306 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-13700H | 29,487 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-12800H | 24,597 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-12700H | 26,796 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-1360P | 19,746 | 4K2CVDDSOF |
Core i7-1260P | 17,085 | 4K2CVDDSOF |
Core i7-1260U | 13,019 | 4K2CVDDSOF |
Core i7-1165G7 | 10,460 | VDDSOF |
Core i5-12600H | 22,704 | VRCa動デOf |
Core i5-1240P | 17,401 | 4K2CVDDSOF |
Core i5-1345U | 16,073 | 4K2CVDDSOF |
Core i5-1235U | 13,635 | 2CVDDSOF |
Core i3-1215U | 11,664 | VDDSOF |
Celeron N4100 | 2,435 | Of |
ASUS ROG STRIXSCARに搭載されている「Core i9-13980HX」はインテルのノートパソコン向けCPUの中でも最高クラスの性能を誇るモデルです。Core i9-13980HXは第13世代CPUで、第12世代の同グレードのCPUと比べても約1.7倍、第11世代の同グレードのCPUと比べると約2.3倍程度性能が向上しています。
第13世代モデルでは、第12世代のモデルと比べるとEコアと呼ばれる効率性を重視したコアが多く積まれており、総合的な性能(マルチスレッド性能)で大きく向上しています。
また、第12世代以降のCPUでは大きなモデルチェンジがあり、第11世代以前と比べてコア構成が大きく変わっています。第11世代以前までは、同性能のコアを複数のせることでCPU設計を行っていましたが、第12世代以降では省電力で効率性を重視した「Eコア」とパフォーマンスを重視した「Pコア」を適切に配分することで、より省電力化に優れたCPU設計を行っている点も大きな特徴です。
グラフィックボード性能の確認
以下の表は、ASUS ROG STRIXSCARに搭載されている「GeForce RTX 4090(Mobile)」と他の人気・売れ筋モデルに搭載されているグラフィックボードとの性能比較です。
※1. ベンチマーク値は単純に数値が高ければ高いほど高性能であることを表しています。
※2. 型番をクリックすると各CPUの詳細スペックを確認できます。
※3. 用途アイコンにマウスを合わせる、または、タッチすると用途アイコンの説明を確認できます。
グラフィックス性能 | おすすめの用途 | |
GeForce RTX4090 | 30,032(当モデル) | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX4080 | 26,885 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX4060 | 18,653 | 3D4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX 3500 Ada | 19,382 | 3D4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX 2000 Ada | 15,129 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3080Ti | 20,421 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3080 | 16,681 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3070Ti | 18,413 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3070 | 15,473 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3060 | 13,183 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3050Ti | 9,983 | 4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3050 | 9,251 | 4K2CVDDSOF |
GeForce GTX1650 | 6,969 | 2CVDDSOF |
GeForce GTX1060 | 8,161 | 4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX A3000 | 12,704 | 3D4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX A2000 | 10,156 | 4K2CVDDSOF |
Intel Iris Xe Graphics | 2,709 | VDDSOF |
Intel UHD Graphics | 1,495 | OF |
「GeForce RTX 4090(Mobile)」シリーズは、ゲーミング向けの最高グレードのグラフィックボードです。eスポーツやシューティング系ゲーム、バトル系ゲームでも最高のパフォーマンスを発揮できます。
GeForce RTX 40シリーズは、以前の30シリーズと比較しても大きく性能が向上しており、例えば、「GeForce RTX 4090(Mobile)」と「GeForce RTX 3080Ti(Mobile)」を比較すると、「GeForce RTX 4090(Mobile)」は約1.5倍性能が向上しています。
また、NVIDIAには、専用の「NVIDIA Studio」というグラフィックボードをクリエイター向けに最適化できるドライバが用意されており、「NVIDIA Studio」をダウンロードしてインストールすることで、よりクリエイティブな作業に適したPC環境を構築することができます。
GeForce Experienceというソフトを使えばボタンひとつで切り替えができるため、ゲームをする時は「GeForce Game Readyドライバ」、クリエイティブな制作などの作業を行うときは「NVIDIA Studioドライバ」というように切り替えて使えば、様々な用途でストレスなく快適にパソコンを使うことができます。
用途別推奨ベンチマークスコア
- 12,000~ VR・CG制作、3D動画編集、機械学習(AI)、マイニング等
- 10,000~ 4K動画編集、エンコード等
- 5,000~ 2DCAD(AutoCAD、JWCAD)等
- 2,000~ 動画編集、エンコード(Adobe PremirePro)、デザイン(Adobe Photoshop、Illustrator)等
- ~2,000 office(Excel、Word)等
メモリ・ストレージ性能の確認
ASUS ROG STRIXSCARでは、標準構成でメインメモリ(RAM)に32GBのメモリ、ストレージには1TB~2TBのSSDを搭載しています。ノートパソコンのメモリ・ストレージ容量の中ではかなり大容量で、複数のアプリケーションをマルチタスクで処理してもスムーズに動いてくれます。
以下は、ASUS ROG STRIXSCARに搭載されているメモリの規格です。転送速度に関しては、上位の規格で、動画の書き出し(エンコード)作業なども比較的にスムーズに行えます。
規格 | 転送速度(GB/s) |
DDR5-5600 | 44.8 |
DDR5-5200 | 41.6 |
DDR5-5000 | 40.0 |
DDR5-4800 | 38.4(当モデル) |
DDR5-4000 | 32.0 |
DDR4-4266 | 34.1 |
DDR4-3600 | 28.8 |
DDR4-3200 | 25.6 |
DDR4-2666 | 21.3 |
DDR4-2400 | 19.2 |
DDR4-2133 | 17 |
DDR4-1866 | 14.9 |
DDR4-1600 | 12.8 |
また、ストレージについては、SSDに最適化されたNVMeという規格のSSDを採用しており、データの読み込み・書き出しが高速に行えるという特徴があります。
ディスプレイの確認
ASUS ROG STRIXSCARは、「WQXGA:2560×1600(アスペクト比16:10)」のips液晶を採用しています。高輝度、高コントラストの映像が特徴で、同じゲームでも全く別のゲームに見えるほどCGや映像表現が綺麗です。それだけでなく、240Hzの高リフレッシュレートで非常になめらかな描写をしてくれるのでゲーミング向けディスプレイの中でもトップクラスの性能を備えているといえます。
また、用途に応じて16.0型と18.0型の液晶を選ぶことができるのも特徴です。
以下は、ディスプレイの詳細性能です。
- 映像美
- 5
- 応答速度
- 5
- コントラスト
- 5
- 視野角
- 5
- フリッカー
- 4
持ち運び性能(バッテリー駆動時間・重量)の確認
ASUS ROG STRIXSCARは、重量が約2.50kg(18.0型は3.10kg)とゲーミングノートパソコンの中では普通です。バッテリー駆動時間は、それほど長くないのでゲームや動画編集、デザイン作業などをする場合はコンセントにつなぎながらすることがおすすめです。
持ち運びについては、外でコンセントに接続できる環境などがあるのであれば、少し重たいですが問題なくできるといえます。
公表値 | 約9時間12分 |
音楽再生 | 4時間20分 |
動画編集 | 1時間55分 |
※1. 音楽再生はMedia Playerでmp3ファイルを再生。
※2. 動画編集はpremire proでHD動画を再生。
接続規格の確認
接続規格には、以下の規格が備わっています。
- Thunderbolt4(Type-C)端子 × 1
- HDMI端子 × 1
- USB Type-A × 2
- USB Type-C × 1
- ヘッドホン出力/マイク入力端子 × 1
Type-CのThunderbolt4規格が備わっているので、大型ゲーミングディスプレイなどの大画面への出力なども快適に行うことができます。
BTOカスタマイズについて
メモリやストレージについてのBTOカスタマイズはなく、用途に合わせてモデルを選択するという形になります。
例えば、ストレージ容量などの性能を少し抑えて出費を抑えたいという方はパフォーマンスモデル、高くても良いから最高のスペックにしたいという方はクリエイターモデルというように、希望に合わせてモデルを選択するという形になります。
ゲーム性能について
ゲーミングパソコンの性能を図る2つの指標
一般的に、ゲーミングパソコンの性能を図る指標として、フレームレートとリフレッシュレートという2つの指標を使います。
ゲーミングパソコンの性能を図る2つの指標
- フレームレート(fps):グラフィックボード(GPU)性能に依存
- リフレッシュレート:ディスプレイ性能に依存
フレームレート(fps:frame per second)とは、「1秒間あたりに表示される画像(フレーム)数を表す単位」のことで、その能力は主にグラフィックボード(GPU)の性能に依存します。このフレームレート(fps)の数値が高ければ高いほど1秒間に表示できるフレームの数が多くなり、より滑らかな映像表現が可能になります。そのため、特に、eスポーツなどの分野では、フレームレート(fps)が高いほど相手の行動を正確に把握できたり、操作の遅延(レイテンシ)が少なくなるので、フレームレート(fps)の数値が重要視されます。
リフレッシュレートとは、「液晶が1秒間の間に画像を何回描画できるかを表す数値」で、ディスプレイの性能に依存します。リフレッシュレートが高いほどよりスムーズに映像などのグラフィックを映し出すことができます。
つまり、高フレームレートに対応するためには、液晶も高リフレッシュレートの液晶を使う必要があるということです。
ASUS ROG STRIXSCARのゲーム性能
ASUS ROG STRIXSCARのゲーム性能
- バトルからシューティング、ロールプレイングまであらゆるゲームにおすすめ
フレームレートについて
以下は、主要な人気ゲームごとのフレームレートの推奨値とASUS ROG STRIXSCARのフレームレート値の一覧です。
フレームレート(fps) | ||
Apex Legends | 推奨 | 144fps |
ASUS ROG STRIXSCAR | 269fps | |
Fortnite | 推奨 | 144fps |
ASUS ROG STRIXSCAR | 262fps | |
FINAL FANTASY15 | 推奨 | 60fps |
ASUS ROG STRIXSCAR | 210fps | |
GTA5 | 推奨 | 60fps |
ASUS ROG STRIXSCAR | 72fps |
※1. フルHD、高画質で計測
※2. GeForce Experienceで計測
※3. 推奨値については快適にプレイできる数値で、公式公表値の必要スペックとは異なります
ASUS ROG STRIXSCARのフレームレート値を見ると、Apex LegendsやFortniteといったFPSのゲームでも、十分にフレームレート値が足りていることが分かります。
リフレッシュレートについて
ASUS ROG STRIXSCARの液晶のリフレッシュレートは240Hzです。eスポーツやバトル系、シューティング系のゲームなどあらゆるゲームに対応できる高リフレッシュレートディスプレイです。映像が綺麗なので、ロールプレイングゲームのような映像美を楽しむようなコンテンツでもおすすめです。
また、27インチや30インチといったようなより大きな画面でゲームを楽しみたい場合は、外付けディスプレイを使用するのがおすすめです。
ASUS ROG STRIXSCAR 口コミ・評判
ASUS ROG STRIXSCARについての口コミ・評判は見つかりませんでした。
そのため、評判を知りという方は、この記事のレビューを参考にしてみてください。
また、twitterの口コミはこちらからどうぞ。
まとめ
この記事では、ASUS ROG STRIXSCARについてスペックから価格、口コミ等について紹介してきました。
ASUS ROG STRIXSCARは、高性能ゲーミングノートパソコンの位置づけですが、ドライバの切り替えで様々な作業についても快適に行えるという特徴があります。そのため以下のような方に特におすすめのモデルです。
ASUS ROG STRIXSCARはこんな方におすすめ
- ゲームユーザー
- 4K・8K動画制作者
- CG・VR制作者
- その他高性能なノートパソコンを探しているユーザー
用途・目的別のおすすめノートパソコンの紹介
用途や目的にあったおすすめのノートパソコンや選び方のポイントを知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
Q&A
BTOパソコンとは?
BTOとは、「Build To Order」の略称で、受注生産方式のをパソコンを意味しています。BTOでは、CPUやグラフィックボードの変更、メモリの増設などのニーズに応じたカスタマイズが可能で、現在多くのPCメーカーがこのBTO方式を採用しています。
モバイルワークステーションとは?
高解像度動画の編集やCAD図面の設計、CG制作、科学技術計算など、高度な演算能力・画像処理能力が要求される処理を行うための高性能な装置を搭載したノートPCのこと。高性能なCPUだけでなく、画像処理などの演算を行う高性能なGPU(グラフィックボード)が搭載されている点が特徴です。
PassMarkとは?
PassMarkとは、オーストラリアのPassMark Software社が提供するベンチマークを測定するためのソフトウェア及びサービスです。
ベンチマークの算出方法は?
CPU性能に関わる以下の項目のテスト結果を平均して算出しています。
- 整数の演算処理速度を図るテスト
- 並列データ圧縮速度を図るテスト
- 1秒間にいくつの素数を見つけることができるかを図るテスト
- 暗号化の処理速度を図るテスト
- 浮動小数点数の演算処理速度を図る速度
- 拡張命令によりどのくらい演算処理速度を改善しているかを図るテスト
- ソートアルゴリズムによりCPUが文字列をソートするのにかかる時間を図るテスト
- CPUが物理的な相互作用にかかる時間を図るテスト
- ひとつのCPUコアのみの処理速度を図るテスト
- 整数、浮動小数点、素数、ソートについてのテストスコアの複合平均値
GeForce Experienceとは?
GeForce Experienceと、NVIDIAが提供するGeForceユーザー向けのゲーム管理・設定ソフトです。
GeForce Experienceを使うと、ゲームの最適化や、映像の調整、ビデオの撮影・配信、フレームレートの計測などの様々な機能を簡単に使うことができます。。