この記事を読むと分かること
- iPhone・iPadでVPNを利用するとどのようなメリットがあるのか?
- iPhone・iPad向けVPNサービスを選ぶときのポイントは?
- iPhone・iPadにおすすめのVPNサービスは?
- iPhone・iPad向けVPNサービスを選ぶときの注意点は?
この記事では、上記のような疑問に答える形でiPhone・iPad向けVPNの選び方のポイントから、おすすめのVPNサービス、導入時の注意点までを紹介しています。
以下は、iPhone・iPad向けVPNサービスを選ぶときのポイントを簡単にまとめた内容です。記事全体を読む時間がないという方はここを参考にしてください。
iPhone・iPad向けVPN選びのポイント
- iOS向けのモバイルアプリ対応しているVPNサービスがおすすめ。
- VPNサーバーの設置国が多いVPNサービスがおすすめ。海外のVPNサービスはVPNサーバー設置国が多い。
- 動画視聴などの用途で利用する場合は通信速度は50Mbps以上がおすすめ。もちろん早ければ早いほど快適。
- VPN接続時に強固な「AES-256-GCM」や「AES-256-SHA」といった暗号化方式が採用されているVPNサービスがおすすめ。
- VPNサービスの価格は、1ヶ月利用であれば1,500円/月、1年以上の利用であれば750円/月程度が平均的。
- 無料のVPNの利用を検討している場合はしっかりとVPN接続の暗号化方式など安全性を確認しておくことが必要。
また、おすすめVPNサービスの紹介の前にVPN選びのポイントを先に詳しく知りたいという方はこちらを参考にしてください。
この記事で紹介しているVPNの一覧
この記事で紹介しているVPNサービスの一覧です。
サービス名 | |||||
料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,890/月 1年プラン ¥810/月 2年プラン ¥610/月 | 7日プラン ¥580/7日 1ヵ月プラン ¥1,580/月 1年プラン ¥660/月 | 1ヵ月プラン ¥1,813/月 6ヵ月プラン ¥1,398/月 1年プラン ¥934/月 | 1ヵ月プラン ¥2,531/月 1年プラン ¥633/月 2年プラン ¥472/月 | 1ヵ月プラン ¥1,790/月 6ヵ月プラン ¥1,000/月 2年プラン ¥320/月 |
通信速度※ | |||||
主要デバイス | |||||
サーバー設置国 | 60カ国 >>詳細 | 54カ国 >>詳細 | 94カ国 >>詳細 | 100カ国 >>詳細 | 91カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |||||
日本語対応※ | |||||
カスタマーサポート | |||||
運営元 | パナマ共和国 | 日本 | ヴァージン諸島 | ヴァージン諸島 | ルーマニア |
保証 | 30日間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 3週間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 45日間の返金保証 |
公式サイト |
iPhone・iPadにおすすめのVPNサービス5選
NordVPN
高速通信と高い安全性で人気のVPNサービス
NordVPNは、パナマ共和国発のVPNで、通信速度の速さやネットワーク規模の大きさ、アプリの使い勝手の良さ等の理由で世界で人気のあるVPNサービスのひとつです。また、短期利用時のコストは少し高めの料金設定ですが、1年利用や2年利用のプランであれば1か月利用時の料金と比べて半額以下で使えるので、1年以上の長期利用を考えているのであればコストパフォーマンスも優秀です。
おすすめのポイント
- 高速なVPNの通信速度
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- 長期利用時のコストパフォーマンスが優秀
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 60ヵ国5,730カ所以上の広範なサーバーネットワーク
サービス名 | Nord VPN |
料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,890/月 1年プラン ¥810/月 2年プラン ¥610/月 |
通信速度※ | |
対応デバイス | |
サーバー設置国 | 60カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |
日本語対応※ | |
カスタマーサポート | |
運営元 | パナマ共和国 |
保証 | 30日間の返金保証 |
公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。
※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。
※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
109.4Mbps | 88.9Mbps | |
107.3Mbps | 85.1Mbps | |
103.5Mbps | 82.3Mbps | |
101.5Mbps | 81.4Mbps | |
99.3Mbps | 78.7Mbps | |
102.3Mbps | 74.4Mbps | |
89.3Mbps | 68.4Mbps | |
79.1Mbps | 65.4Mbps | |
65.1Mbps | 39.3Mbps | |
63.3Mbps | 32.4Mbps |
MillenVPN
日本トップクラスのVPNサービス
MillenVPNは、日本のアズポケット株式会社が運営しているVPNサービスで、サーバー設置国の多さでは日本でトップクラスの規模のVPNサービスです。また、コストパフォーマンスが高く、1週間の短期利用プランなどがあるのも特徴です。海外のVPSサービスを使うのが不安だという方には特におすすめです。
おすすめのポイント
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- コストパフォーマンスが優秀
- 1週間の短期プラン有
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 54ヵ国1,300カ所以上の広範なサーバーネットワーク
- 独自の接続方式で中国での利用可能(2024年4月時点)
- 日本企業で日本語対応がばっちり
サービス名 | Millen VPN |
料金(税込)※ | 7日プラン ¥580/7日 1ヵ月プラン ¥1,580/月 1年プラン ¥660/月 |
通信速度※ | |
対応デバイス | |
サーバー設置国 | 54カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |
日本語対応※ | |
カスタマーサポート | |
運営元 | 日本 |
保証 | 30日間の返金保証 |
公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。
※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。
※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
109.4Mbps | 88.9Mbps | |
107.3Mbps | 85.1Mbps | |
103.5Mbps | 82.3Mbps | |
101.5Mbps | 81.4Mbps | |
99.3Mbps | 78.7Mbps | |
102.3Mbps | 74.4Mbps | |
89.3Mbps | 68.4Mbps | |
79.1Mbps | 65.4Mbps | |
65.1Mbps | 39.3Mbps | |
63.3Mbps | 32.4Mbps |
ExpressVPN
トップクラスの通信速度をもつVPNサービス
ExpressVPNは、イギリス領であるヴァージン諸島(British Virgin Islands)に本社を置くVPSサービスプロバイダで、世界でもトップクラスのVPN通信速度と世界94ヵ国以上に広がる巨大なサーバーネットワークが大きな特徴です。また、ネットワーク規制の強い中国などの国からのアクセスも可能で利用者の多い人気のVPNサービスです。
おすすめのポイント
- トップクラスの通信速度
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- 1年以上の長期利用時のコストパフォーマンスが優秀
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 94ヵ国3,000カ所以上の広範なサーバーネットワーク
- 中国での利用可能(2024年4月時点)
- 日本語対応有
サービス名 | ExpressVPN |
料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,813/月 6ヵ月プラン ¥1,398/月 1年プラン ¥934/月 |
通信速度※ | |
対応デバイス | |
サーバー設置国 | 94カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |
日本語対応※ | |
カスタマーサポート | |
運営元 | ヴァージン諸島 |
保証 | 3週間の返金保証 |
公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。
※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。
※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
109.4Mbps | 88.9Mbps | |
107.3Mbps | 85.1Mbps | |
103.5Mbps | 82.3Mbps | |
101.5Mbps | 81.4Mbps | |
99.3Mbps | 78.7Mbps | |
102.3Mbps | 74.4Mbps | |
89.3Mbps | 68.4Mbps | |
79.1Mbps | 65.4Mbps | |
65.1Mbps | 39.3Mbps | |
63.3Mbps | 32.4Mbps |
Surfshark
サポート体制が充実!VPN初心者におすすめ!
Surfsharkは、イギリス領のヴァージン諸島発のVPNで、高速な通信と大規模なサーバーネットワークが特徴のVPSサービスです。また、メール、チャット、お問い合わせフォームなどカスタマーサポートが充実している点も特徴で初めてVPNを使うというVPN初心者の方にもおすすめできるサービスとなっています。ただし、その分他のVPNサービスと比較して短期利用の料金が高めに設定されています。1年以上の利用であれば1ヶ月利用時の4分の1程度の割安価格で利用できるので、申し込みをする時はプランの選択に注意しましょう。
おすすめのポイント
- 高速なVPN通信速度
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- 長期利用時のコストパフォーマンスが優秀
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 100ヵ国3,200カ所以上の広範なサーバーネットワーク
- 中国での利用可能(2024年4月時点)
- 日本語対応有
サービス名 | Surfshark |
料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥2,531/月 1年プラン ¥633/月 2年プラン ¥472/月 |
通信速度※ | |
対応デバイス | |
サーバー設置国 | 100カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |
日本語対応※ | |
カスタマーサポート | |
運営元 | ヴァージン諸島 |
保証 | 30日間の返金保証 |
公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。
※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。
※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
109.4Mbps | 88.9Mbps | |
107.3Mbps | 85.1Mbps | |
103.5Mbps | 82.3Mbps | |
101.5Mbps | 81.4Mbps | |
99.3Mbps | 78.7Mbps | |
102.3Mbps | 74.4Mbps | |
89.3Mbps | 68.4Mbps | |
79.1Mbps | 65.4Mbps | |
65.1Mbps | 39.3Mbps | |
63.3Mbps | 32.4Mbps |
CyberGhost
大規模なネットワークが特徴のVPNサービス
CyberGhostは、ルーマニアに本拠地を置くVPNサービスプロバイダで、91ヵ国以上に及ぶ大規模サーバーネットワークとWindowsからMac、Android、iPhoneまで様々なデバイス対応が特徴のVPNサービスです。また、長期利用であれば1ヵ月あたり320円と非常に割安で利用できる点も人気の理由です。
おすすめのポイント
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- 長期利用時のコストパフォーマンスが超優秀
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 91ヵ国9,500カ所以上の広範なサーバーネットワーク
- 独自サーバーで中国での利用可能(2024年4月時点)
サービス名 | CyberGhost |
料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,790/月 6ヵ月プラン ¥1,000/月 2年プラン ¥320/月 |
通信速度※ | |
対応デバイス | |
サーバー設置国 | 91カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |
日本語対応※ | |
カスタマーサポート | |
運営元 | ルーマニア |
保証 | 45日間の返金保証 |
公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。
※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。
※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
109.4Mbps | 88.9Mbps | |
107.3Mbps | 85.1Mbps | |
103.5Mbps | 82.3Mbps | |
101.5Mbps | 81.4Mbps | |
99.3Mbps | 78.7Mbps | |
102.3Mbps | 74.4Mbps | |
89.3Mbps | 68.4Mbps | |
79.1Mbps | 65.4Mbps | |
65.1Mbps | 39.3Mbps | |
63.3Mbps | 32.4Mbps |
iPhone・iPadでVPNを利用するとどのようなメリットがあるのか?
iPhoneやiPadといったモバイルデバイスでVPN接続を利用するメリットは、実はPCやスマートTVなどでVPNを利用するよりもはるかに大きいです。それは、常に持ち運ぶため公共のWiFiなどに接続する機会が多いからです。
具体的には、iPhone・iPadでVPNを利用する代表的なメリットは以下のようなものが考えられます。
VPN利用のメリット
- ホテルやカフェなどの公共のWiFiに接続する時に安全に利用することができる
- 海外のアクセス制限されている動画サービスやWebサイトにアクセスすることができる
- 海外旅行や海外赴任で世界中どこにいてもインスタグラムやX(Twitter)といったSNSにアクセスができる
ホテルやカフェなどの公共のWiFiに接続する時に安全に利用することができる
iPhoneやiPadでインターネット環境にアクセスをする際、公共のWiFiを利用するというケースは非常に多いです。実は、この公共のWiFiに接続をしていると、データを盗み見されたり動きを観察されたりといった第3者からの攻撃に合う可能性があります。幸い日本には悪意のある攻撃を行おうとする意志を持っている人が少ないため、そのような被害にあうケースは少ないですが、もし悪意のある攻撃を受けた場合は、公共のWiFiだと簡単にセキュリティを突破されていしまいます。
VPN接続を利用するとそのような問題を簡単に解決することができます。公共のWiFiを利用してもVPN接続を利用すれば非常にセキュリティが強固な通信を確立することができます。これは、VPN通信の強固な暗号化とIPアドレスの秘匿性によります。VPN接続を利用することでVPN利用者は本当のIPアドレスではなく、別のIPアドレスが割り当てられます。それにより、悪意ある攻撃者からの追跡をシャットダウンすることが可能となります。
海外のアクセス制限されている動画サービスやWebサイトにアクセスすることができる
iPhone・iPadを利用して動画やWebサイトを閲覧する機会は多いです。その際、例えば海外のWebサイトや海外のNetflix、PrimeVideoのような動画サービスを閲覧使用するとすると制限がかかることがあります。これは、利用者のIPアドレスにより利用者がどこの国からアクセスしているのかを管理者側が判断し、ブロックを行っています。
上述したように、VPNを使えば、IPアドレスを偽装することができます。例えば、日本にいながらアメリカやヨーロッパの国内からアクセスしているかのように振る舞うことができます。これにより、日本からではアクセス制限がされていたWebサイトや動画配信サービスの閲覧が可能となります。
海外旅行や海外赴任で世界中どこにいてもインスタグラムやX(Twitter)といったSNSにアクセスができる
VPNのメリットのもうひとつは、海外にいてもインスタグラムやX(Twitter)といったSNSサービスを利用可能という点です。一般的にインターネット規制の厳しい国だと使い慣れたSNSアプリはほとんど使うことができません。また、海外にいってからVPNを契約しようとしても契約やアプリのダウンロードすらできません。ただし、日本にいる間にVPNを契約して使えるようにしておけば、世界中どこにいてもまるで日本にいるかのように自由にSNSを使うことができます。
そのため、これから海外に行くというような予定がある方にとってはVPNは必須といっても良いでしょう。
>>iPhone・iPadにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
iPhone・iPadでVPNサービスを使う方法
iPhoneやiPadでVPNを使う方法は大きく分けて以下の2つです。
- 設定からVPN接続
- アプリからVPN接続
ひとつづつみていきましょう。
設定からVPN接続
設定からVPN接続を行う場合は、まず設定の中の「一般」をクリックします。
続いて「VPNとデバイス管理」をクリックします。
次に、「VPN」をクリックします。
「VPN構成を追加」をクリックします。
必要情報の入力を求められるので、VPNプロバイダの管理画面から必要情報を取得して入力していきます。
以上で、設定からVPN接続ができます。
アプリからVPN接続
アプリからVPN接続を行うのは非常に簡単です。以下は、ExpressVPNの例ですが、接続したいVPNサーバーが設置されている国を選択し、接続ボタンをクリックするだけです。
設定画面からVPN接続をするのに比べて非常に簡単なことが分かります。
そのため、できればモバイルアプリ対応をしっかりしているVPNサービスを選びたいところです。
>>iPhone・iPadにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
iPhone・iPad向けVPNサービスを選ぶときのポイントは?
iPhone・iPad向けのVPNを選ぶ際は、以下のポイントを意識することが重要です。
VPN選びのポイント
- モバイルデバイス対応
- セキュリティの安全性
- 接続可能地域(サーバー設置国)の多さ
- VPNサービスの価格
- VPN通信の速度
ひとつずつみていきましょう。
モバイルデバイス対応
まずiPhone・iPad向けのVPNを選ぶ際に外せないポイントは、モバイルデバイスに対応したアプリがリリースされているかという点です。
上述したようにiOSの設定画面からVPN接続をする場合に比べて、アプリを利用してVPN接続をするのは非常に簡単です。ボタンひとつでVPN接続ができてしまいます。利便性を考え場合、アプリは絶対にあった方が良いでしょう。
セキュリティの安全性
また、iPhoneやiPadでインターネットを利用する場合、公共のWiFiを使う機会は非常に多いです。そのため、VPN接続の重要なポイントであるセキュリティ強化についてしっかり対策が行われているVPNサービスプロバイダを選択するべきです。
VPN通信の安全性を確保するために必ず確認する必要があるのがVPN通信の暗号化方式です。この部分が不明瞭であったり脆弱な暗号化方式を採用したりしている場合は注意が必要です。
では、実際にどのような暗号化方式を採用しているVPNが良いのでしょうか?
具体的には、VPN通信では「AES-256-GCM」や「AES-256-GCM」と呼ばれる暗号化方式が良く用いられており、どちらも非常に強力な暗号化方式です。VPNサービスを選ぶ際は実際にこのような暗号化方式が採用されているかどうかという点をしっかりと確認するようにしましょう。
AES-256-SHAとは?
AESとは、高度暗号化標準(Advanced Encryption Standard)の略で、アメリカ政府が政府内ネットワークの暗号化の標準規格として策定した暗号化規格のことです。AES-256は、256ビットの鍵長を持つAESの中でも最も強力な規格であり、非常に安全性が高い暗号化規格とされています。
GCMとは、ガロア カウンター モード(Galois/Counter Mode)の略で、暗号化と認証を組み合わせた認証つき暗号モード (AEAD) のひとつで、通信に対して認証機能を提供することができます。
SHAとは、Secure Hash Algorithmの略で、ハッシュ関数のひとつです。ハッシュ関数とは暗号化で利用される数学的アルゴリズムのことです。
AES-256-GCM・AES-256-SHAは、VPNでよく採用されている暗号化方式で、他にも金融機関のオンライン取引や政府間の通信、個人情報データベースの保護など、高いセキュリティが求めれる様々な場面で採用されています。
接続可能地域(サーバー設置国)の多さ
VPNを利用することで、iPhoneやiPadから海外のWebサイトや動画配信サービスにアクセスることが可能になります。ただし、それはVPNサービスプロバイダがVPNサーバーを設置ている国だけが対象になるので、VPNを選ぶときはできればVPNサーバー設置数が多いプロバイダを選ぶことがおすすめです。
以下は主要なVPNサービスのサーバー設置国及びサーバー設置数になります。
VPNサーバー設置国 | 設置サーバー数 | |
100カ国 >>詳細 | 3200+ | |
94カ国 >>詳細 | 3000+ | |
91カ国 >>詳細 | 9500+ | |
70+カ国 >>詳細 | 6500+ | |
60カ国 >>詳細 | 5730+ | |
54カ国 >>詳細 | 1300+ | |
42+カ国 >>詳細 | 1000+ | |
25カ国 >>詳細 | 50 | |
15+ヵ国 | 100+ | |
10カ国 >>詳細 | 言及なし |
表を確認すると、海外のVPNサービスの方がサーバー設置国数が多いことが分かります。
VPNサービスの価格
以下は主要なVPNサービスの価格の一覧です。
1ヵ月プラン(月額) | 1年プラン(月額) | |
¥990 | ¥779 | |
¥1,097 | ¥938 | |
¥1,533 | ¥524 | |
¥1,573 | ¥535 | |
¥1,100 | ¥1,100 | |
¥1,580 | ¥660 | |
¥1,890 | ¥810 | |
¥1,813 | ¥934 | |
¥1,790 | ¥1,000 | |
¥2,531 | ¥633 |
※1. $表記の価格については1$=140円で算出しています。
※2. 表の並びについては1カ月プランと1年プランの価格の平均が安い順に上から並んでいます。
表を見ていただくと、標準的な料金が安いVPNサービス、長期利用だとかなりお得に利用できるプランがあるVPNサービスなど各社料金設定に特徴があります。また、上記に掲載している以外にも7日間程度の超短期利用専用のプランなどがあるVPNサービスもあります。
目安としては、1ヶ月利用であれば1,500円/月、1年以上の利用であれば750円/月程度が平均的です。
VPNの通信速度
VPNの通信速度についてもできれば速い方が良いでしょう。
当サイトでは、具体的に以下のような通信速度を推奨しています。カッコ内の数字が当サイトで推奨している数値になります。
0.5Mbps(10Mbps):最低限必要なブロードバンド回線速度
1.5Mbps(25Mbps): 推奨ブロードバンド速度(快適にインターネットが利用できる値)
5Mbps (30Mbps) : HD画質動画
25Mbps(50Mbps) : – 4K画質動画
以下は、主要なVPSサービスの通信速度の一覧です。
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。
※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。
※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
109.4Mbps | 88.9Mbps | |
107.3Mbps | 85.1Mbps | |
103.5Mbps | 82.3Mbps | |
101.5Mbps | 81.4Mbps | |
99.3Mbps | 78.7Mbps | |
102.3Mbps | 74.4Mbps | |
89.3Mbps | 68.4Mbps | |
79.1Mbps | 65.4Mbps | |
65.1Mbps | 39.3Mbps | |
63.3Mbps | 32.4Mbps |
VPNサーバーの設置国数同様に、海外のVPNサービスの方が通信速度が速い傾向にあります。
>>iPhone・iPadにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
iPhone・iPad向けVPNサービスを選ぶときの注意点は?
iPhone・iPad向けVPNサービスを選ぶときの注意点は、以下の2点です。
- モバイルアプリ対応をしっかり確認する
- 無料VPNだと接続が安定しない場合が多い
モバイルアプリ対応をしっかり確認する
VPNサービスの中には、モバイルデバイスに対応については可能としていながらアプリが存在していないというケースもあります。もちろん、設定画面から接続をすることは可能ですが上述したようにアプリと比べるとかなり手間がかかってしまいます。当サイトで、各VPNサービスプロバイダのモバイルアプリ対応についても表の中で紹介しているので不安だという方はそちらを参考にしてください。
無料VPNだと接続が安定しない場合が多い
注意すべきポイントのもう一つは、無料VPNの利用についてです。もちろん無料VPNの中にも使えるものがありますが、急にサービスを終了してしまうといった不安もあります。というのも、インターネット規制が厳しい国においては、その国の中で新たにVPNアプリをダウンロードしたりVPNサービスを契約したりすることが困難です。そのため、急に使えなくなったりした場合は、滞在中インターネットの利用をあきらめるしかないといった状態になってしまいます。そういった意味で気を付ける必要があります。
>>iPhone・iPadにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
この記事で紹介したVPNの一覧
この記事で紹介したVPNサービスの一覧です。
サービス名 | |||||
料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,890/月 1年プラン ¥810/月 2年プラン ¥610/月 | 7日プラン ¥580/7日 1ヵ月プラン ¥1,580/月 1年プラン ¥660/月 | 1ヵ月プラン ¥1,813/月 6ヵ月プラン ¥1,398/月 1年プラン ¥934/月 | 1ヵ月プラン ¥2,531/月 1年プラン ¥633/月 2年プラン ¥472/月 | 1ヵ月プラン ¥1,790/月 6ヵ月プラン ¥1,000/月 2年プラン ¥320/月 |
通信速度※ | |||||
主要デバイス | |||||
サーバー設置国 | 60カ国 >>詳細 | 54カ国 >>詳細 | 94カ国 >>詳細 | 100カ国 >>詳細 | 91カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |||||
日本語対応※ | |||||
カスタマーサポート | |||||
運営元 | パナマ共和国 | 日本 | ヴァージン諸島 | ヴァージン諸島 | ルーマニア |
保証 | 30日間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 3週間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 45日間の返金保証 |
公式サイト |
>>iPhone・iPadにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
まとめ
この記事では、iPhone・iPadにおすすめのVPNサービスについて、選び方から注意点、おすすめVPNサービスまでを紹介してきました。
現在、セキュリティの観点から国内でもVPN接続を利用する方がかなり多くなってきています。インターネットの中には、いろいろなところでリスクがあるので興味がある方はぜひ試し見てください。
Q&A
通信速度の目安を教えてください。
以下は、各用途に応じた通信速度の目安です。実際は、計測環境や計測に用いるアプリによって数字が大きく変わることがあるので参考程度に確認してください。また()内は、計測アプリに使う場合の当サイトの推奨値です。
0.5Mbps(10Mbps):最低限必要なブロードバンド回線速度
1.5Mbps(25Mbps): 推奨ブロードバンド速度(快適にインターネットが利用できる値)
5Mbps (30Mbps) : HD画質動画
25Mbps(50Mbps) : 4K画質動画
14アイズとは?
14アイズとは、国際的なテロリズムや犯罪の取り締まりを目的とした国家同士の情報共有協定のことです。一方で、14アイズ加盟国に属する企業は政府から要請があればオンラインのトラフィックなどのログ情報を提出する義務があります。そのため、プライバシーや個人の権利の保護の面からみて問題にされることも多々あります。
具体的には以下の国が加盟しています。
アメリカ | デンマーク |
カナダ | オランダ |
イギリス | フランス |
オーストラリア | ベルギー |
ニュージーランド | ドイツ |
ノルウェー | スウェーデン |
イタリア | スペイン |
VPNを利用するときのリスクやデメリットについて教えてください。
VPNを利用するときのリスクやデメリットには、VPNサービスプロバイダーの信頼性の問題、通信速度の低下、一部のウェブサイトでのアクセス制限などがあります。
VPNを選ぶ際のポイントを教えてください。
VPNを選ぶときのポイントには、セキュリティプロトコルの種類、通信速度、VPNサーバーの位置、各デバイスへの対応などがあげられます。
VPNのプロトコルについて教えてください。また、それぞれの違いは何ですか?
VPNプロトコルとは、通信の際にデータがどのように送られるのかを定めた規格のことで、主要なVPNプロトコルには以下のようなものがあります。
OpenVPN:多くのVPNサービスプロバイダが採用している、柔軟で高セキュリティなオープンソースのVPNプロトコル。
L2TP / IPsec:スマートフォンなどのモバイルデバイスでよく利用されるVPNプロトコル。OpenVPNよりもセキュリティレベルは低い。
IKEv2:高速な接続・再接続が可能で、高セキュリティと接続の安定性が特徴のVPNプロトコル。移動中の利用に強く、モバイルデバイス、ノートパソコンで利用されることが多い。
WireGuard:最新のオープンソースのVPNプロトコル。セキュリティレベルが高く、接続も高速に行えるが、まだ新しいため対応していないプラットフォームもある。
PPTP:古い世代のVPNプロトコルで古い世代のプラットフォームにも対応している。セキュリティレベルについては他のプロトコル程高くない。
SSTP:マイクロソフトによって開発された主にWindows OS向けのVPNプロトコル。SSL/TLSに基づいているため高セキュリティが特徴です。
VPN接続を利用するときの設定方法について教えてください
VPNの設定方法は使用するVPNサービスによって様々ですが、一般的にはいかのような手順で設定ができます。
VPNクライアントソフトウェアのデバイスへのインストール⇒アカウント情報の入力⇒接続先VPNサーバーの選択
VPN接続を利用してアクセス制限のある海外のWebサイト等にアクセスする方法を教えてください。
VPN接続を利用して、アクセス制限のある海外のWebサイト等にアクセスするには、利用者がアクセスしたいWebサイトを運営している国に位置するVPNサーバーを選択して接続することで、あたかもその地域からアクセスしているように振る舞うことができます。
VPNを使うと利用者(クライアントデバイス)のIPアドレスはどうなりますか?
VPNを使うと、利用者(クライアントデバイス)のIPアドレスは変わります。VPNを有効にすると、通信が暗号化されてVPNサーバーを経由するようになります。そのため、インターネット上でのデバイスの公開IPアドレスは、「VPNサーバーのIPアドレス」に置き換わります。
上記のような仕組みにより、VPNを利用すると利用者(クライアントデバイス)のIPアドレスが隠され、VPNサーバーのIPアドレスが公開されるためプライバシーの強化とセキュリティの向上につながります。
VPNを使うと通信速度に影響がありますか?
VPNを使用すると暗号化やリダイレクトなどの処理により、通信速度が一時的に低下することがあります。
※当サイトでのVPNサービスのスコアリングの基準
当サイトでは、以下のような基準に基づいて各要素をスコアリングして比較しています。
通信速度のスコアリングにつて
通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。海外からのアクセスと日本国内でのアクセスの平均値で算出しています。具体的には、当サイトで紹介しているVPNサーバー10社の相対比較で上位1位を10点、2位~3位を9点、4~5位8点、6~7位を7点、8~9位を6点、10位を5点でスコアリングしています。
安全性のスコアリングについて
暗号化方式及びログの保持をもとにスコアリングしています。暗号化方式については、AES-256を採用しているVPNサービスについては4点、暗号化方式が不明瞭なものついては2点としています。ログの保持については、ノーログポリシーを採用しているVPNサービスについては4点、採用していなものは2点としています。また、運営国が日本のサービスについては+1点としています。
対応デバイスのスコアリングについて
対応デバイスについては、以下のようにデバイスごとに点数を割り振り、その合計値でスコアリングしています。
2点:Windows(PC)
2点:Mac OS(PC)
2点:iOS(iPhone・iPad)
2点:Android(アンドロイド・タブレット)
1点:Linux(PC)
1点:Android TV/Fire TV)
価格のスコアリングについて
1ヵ月プランと1年プランの平均価格から算出しています。具体的には、当サイトで紹介しているVPNサーバー10社の相対比較で価格が安い順に上位1位を10点、2位~3位を9点、4~5位8点、6~7位を7点、8~9位を6点、10位を5点でスコアリングしています。
対応地域のスコアリングについて
日本へアクセスできる地域の多さを5点、日本からアクセスできる地域の多さを5点として、その合計値で算出しています。日本へアクセスできる地域のスコアの内訳については簡易的に以下の国からアクセス可能であることに対して点数を振り分けています。
1点:アメリカからアクセス可能
1点:中国からアクセス可能
1点:ロシアからアクセス可能
1点:イギリスからアクセス可能
1点:タイからアクセス可能
また、日本からアクセスできる地域の多さについては、サーバ設置国数が多い順に1位から5点、2位~3位を4.5点、4~5位を4点、6~7位を3.5点、8~9位を3点、10位を2.5点でスコアリングしてます。
機能性のスコアリングについて
アプリの使いやすさ、トレントやキルスイッチの有無をもとにそれぞれ5点、3点、2点の合計点でスコアリングしています。また、アプリの使いやすさについては、Apple storeの評価を準用しており、評価がまだないサービスについては便宜上2.5点としています。