この記事を読むと分かること
- なぜテレワークで社内ネットワークや業務ツールにアクセスする際、VPNが必要なのか?
- 失敗しないテレワーク向けVPNサービス選びの重要ポイントとは?
- 【2026年版】テレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービス 6選
- セキュリティリスクを回避するためのVPN導入時の注意点
テレワークやリモートワークが当たり前になった今、自宅や外出先から社内システム・クラウドツールを安全に使える環境づくりは欠かせません。
VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上に暗号化された「安全な専用通路」を作り、盗聴や改ざん、情報漏洩のリスクを抑えながら業務を行うための代表的な仕組みです。
この記事では、「安全に」「快適に」「業務ツールが使える」ことを重視し、テレワーク向けVPNの選び方からおすすめサービス、導入時の注意点までをまとめて解説します。
まずは結論として、テレワーク用途でVPNを選ぶなら、以下のチェックリストを満たすサービスから選ぶのが近道です。
テレワーク向けVPN選びの最重要チェックリスト
- 暗号化方式:AES-256(できればGCM)またはChaCha20など、強固な暗号を採用している。
- プロトコル:WireGuard/OpenVPN/IKEv2など、実績があり安全性の高い方式に対応している。
- ノーログポリシー:ログの扱いが明確で、可能であれば第三者監査などで検証されている。
- 固定IP(専用IP):社内システムでIP制限がある場合、専用IPを利用できる。
- 同時接続台数:PC・スマホ・タブレットなど手元のデバイス数に足りる。
- 通信の安定性:Web会議で困らない実効速度(目安:下り10Mbps以上、できれば25Mbps以上)を確保できる。
- 安全機能:キルスイッチ等、VPN切断時の情報漏洩を防ぐ機能がある。
- 無料VPNは要注意:暗号化やログ方針が不明なものは避け、信頼できる有料サービスを優先する。
この記事で紹介しているVPNサービス一覧
テレワーク・リモートワークにおすすめの主要VPNサービスの比較表です。価格・機能はキャンペーンや為替で変動するため、最終的には公式情報もあわせてご確認ください。
| サービス名 | ||||||
| 料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,813/月 6ヵ月プラン ¥1,398/月 1年プラン ¥934/月 | 1ヵ月プラン ¥1,890/月 1年プラン ¥810/月 2年プラン ¥610/月 | 7日プラン ¥580/7日 1ヵ月プラン ¥1,580/月 1年プラン ¥660/月 | 1ヵ月プラン ¥990/月 6ヵ月プラン ¥825/月 1年プラン ¥779/月 | 1ヵ月プラン ¥1,790/月 6ヵ月プラン ¥1,000/月 2年プラン ¥320/月 | 1ヵ月プラン ¥1,533/月 1年プラン ¥524/月 2年プラン ¥320/月 |
| 通信速度※ | ||||||
| 対応デバイス | ||||||
| サーバー設置国 | 94カ国 >>詳細 | 60カ国 >>詳細 | 54カ国 >>詳細 | 15+ヵ国 | 91カ国 >>詳細 | 70+カ国 >>詳細 |
| 暗号化方式 | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-SHA | AES-256-GCM | AES-256-GCM |
| ノーログポリシー | ||||||
| 日本語対応※ | ||||||
| カスタマーサポート | ||||||
| 運営元 | ヴァージン諸島 | パナマ共和国 | 日本 | 日本 | ルーマニア | 香港 |
| 保証 | 3週間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 45日間の返金保証 | 31日間の返金保証 |
| 公式サイト |
テレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービス 6選
ここでは、セキュリティ性能・通信速度・使いやすさ・コストのバランスが良く、テレワーク用途で選びやすいVPNサービスを厳選して紹介します。
ExpressVPN
トップクラスの通信速度をもつVPNサービス
ExpressVPNは、イギリス領であるヴァージン諸島(British Virgin Islands)に本社を置くVPSサービスプロバイダで、世界でもトップクラスのVPN通信速度と世界94ヵ国以上に広がる巨大なサーバーネットワークが大きな特徴です。また、ネットワーク規制の強い中国などの国からのアクセスも可能で利用者の多い人気のVPNサービスです。おすすめのポイント
- トップクラスの通信速度
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- 1年以上の長期利用時のコストパフォーマンスが優秀
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 94ヵ国3,000カ所以上の広範なサーバーネットワーク
- 中国での利用可能(2026年3月時点)
- 日本語対応有
| サービス名 | ExpressVPN |
| 料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,813/月 6ヵ月プラン ¥1,398/月 1年プラン ¥934/月 |
| 通信速度※ | |
| 対応デバイス | |
| サーバー設置国 | 94カ国 >>詳細 |
| 暗号化方式 | AES-256-GCM |
| ノーログポリシー | |
| 日本語対応※ | |
| カスタマーサポート | |
| 運営元 | ヴァージン諸島 |
| 保証 | 3週間の返金保証 |
| 公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。 ※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。 ※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
| 日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
| 109.4Mbps | 88.9Mbps | |
| 107.3Mbps | 85.1Mbps | |
| 103.5Mbps | 82.3Mbps | |
| 101.5Mbps | 81.4Mbps | |
| 99.3Mbps | 78.7Mbps | |
| 102.3Mbps | 74.4Mbps | |
| 89.3Mbps | 68.4Mbps | |
| 79.1Mbps | 65.4Mbps | |
| 65.1Mbps | 39.3Mbps | |
| 63.3Mbps | 32.4Mbps |
NordVPN
高速通信と高い安全性で人気のVPNサービス
NordVPNは、パナマ共和国発のVPNで、通信速度の速さやネットワーク規模の大きさ、アプリの使い勝手の良さ等の理由で世界で人気のあるVPNサービスのひとつです。また、短期利用時のコストは少し高めの料金設定ですが、1年利用や2年利用のプランであれば1か月利用時の料金と比べて半額以下で使えるので、1年以上の長期利用を考えているのであればコストパフォーマンスも優秀です。おすすめのポイント
- 高速なVPNの通信速度
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- 長期利用時のコストパフォーマンスが優秀
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 60ヵ国5,730カ所以上の広範なサーバーネットワーク
| サービス名 | Nord VPN |
| 料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,890/月 1年プラン ¥810/月 2年プラン ¥610/月 |
| 通信速度※ | |
| 対応デバイス | |
| サーバー設置国 | 60カ国 >>詳細 |
| 暗号化方式 | AES-256-GCM |
| ノーログポリシー | |
| 日本語対応※ | |
| カスタマーサポート | |
| 運営元 | パナマ共和国 |
| 保証 | 30日間の返金保証 |
| 公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。 ※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。 ※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
| 日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
| 109.4Mbps | 88.9Mbps | |
| 107.3Mbps | 85.1Mbps | |
| 103.5Mbps | 82.3Mbps | |
| 101.5Mbps | 81.4Mbps | |
| 99.3Mbps | 78.7Mbps | |
| 102.3Mbps | 74.4Mbps | |
| 89.3Mbps | 68.4Mbps | |
| 79.1Mbps | 65.4Mbps | |
| 65.1Mbps | 39.3Mbps | |
| 63.3Mbps | 32.4Mbps |
MillenVPN
日本トップクラスのVPNサービス
MillenVPNは、日本のアズポケット株式会社が運営しているVPNサービスで、サーバー設置国の多さでは日本でトップクラスの規模のVPNサービスです。また、コストパフォーマンスが高く、1週間の短期利用プランなどがあるのも特徴です。海外のVPSサービスを使うのが不安だという方には特におすすめです。おすすめのポイント
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- コストパフォーマンスが優秀
- 1週間の短期プラン有
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 54ヵ国1,300カ所以上の広範なサーバーネットワーク
- 独自の接続方式で中国での利用可能(2026年3月時点)
- 日本企業で日本語対応がばっちり
| サービス名 | Millen VPN |
| 料金(税込)※ | 7日プラン ¥580/7日 1ヵ月プラン ¥1,580/月 1年プラン ¥660/月 |
| 通信速度※ | |
| 対応デバイス | |
| サーバー設置国 | 54カ国 >>詳細 |
| 暗号化方式 | AES-256-GCM |
| ノーログポリシー | |
| 日本語対応※ | |
| カスタマーサポート | |
| 運営元 | 日本 |
| 保証 | 30日間の返金保証 |
| 公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。 ※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。 ※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
| 日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
| 109.4Mbps | 88.9Mbps | |
| 107.3Mbps | 85.1Mbps | |
| 103.5Mbps | 82.3Mbps | |
| 101.5Mbps | 81.4Mbps | |
| 99.3Mbps | 78.7Mbps | |
| 102.3Mbps | 74.4Mbps | |
| 89.3Mbps | 68.4Mbps | |
| 79.1Mbps | 65.4Mbps | |
| 65.1Mbps | 39.3Mbps | |
| 63.3Mbps | 32.4Mbps |
Glocal VPN
コスパに優れた動画向けVPNサービス
Glocal VPNは、日本発のVPNサービスプロバイダで短期利用時の費用の安さと動画配信サービスを安定して利用できる点で定評があります。注意点は、モバイルアプリについてはAndroidは対応しておらずiPhoneしかアプリを利用できない点です。おすすめのポイント
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-SHA」を採用
- ノーログポリシー有り
- コストパフォーマンスが優秀
- 15ヵ国100カ所以上の広範なサーバーネットワーク
- 日本企業で日本語対応がばっちり
| サービス名 | Glocal VPN |
| 料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥990/月 6ヵ月プラン ¥825/月 1年プラン ¥779/月 |
| 通信速度※ | |
| 対応デバイス | |
| サーバー設置国 | 15+ヵ国 |
| 暗号化方式 | AES-256-SHA |
| ノーログポリシー | |
| 日本語対応※ | |
| カスタマーサポート | |
| 運営元 | 日本 |
| 保証 | 30日間の返金保証 |
| 公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。 ※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。 ※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
| 日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
| 109.4Mbps | 88.9Mbps | |
| 107.3Mbps | 85.1Mbps | |
| 103.5Mbps | 82.3Mbps | |
| 101.5Mbps | 81.4Mbps | |
| 99.3Mbps | 78.7Mbps | |
| 102.3Mbps | 74.4Mbps | |
| 89.3Mbps | 68.4Mbps | |
| 79.1Mbps | 65.4Mbps | |
| 65.1Mbps | 39.3Mbps | |
| 63.3Mbps | 32.4Mbps |
CyberGhost
大規模なネットワークが特徴のVPNサービス
CyberGhostは、ルーマニアに本拠地を置くVPNサービスプロバイダで、91ヵ国以上に及ぶ大規模サーバーネットワークとWindowsからMac、Android、iPhoneまで様々なデバイス対応が特徴のVPNサービスです。また、長期利用であれば1ヵ月あたり320円と非常に割安で利用できる点も人気の理由です。おすすめのポイント
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- 長期利用時のコストパフォーマンスが超優秀
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 91ヵ国9,500カ所以上の広範なサーバーネットワーク
- 独自サーバーで中国での利用可能(2026年3月時点)
| サービス名 | CyberGhost |
| 料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,790/月 6ヵ月プラン ¥1,000/月 2年プラン ¥320/月 |
| 通信速度※ | |
| 対応デバイス | |
| サーバー設置国 | 91カ国 >>詳細 |
| 暗号化方式 | AES-256-GCM |
| ノーログポリシー | |
| 日本語対応※ | |
| カスタマーサポート | |
| 運営元 | ルーマニア |
| 保証 | 45日間の返金保証 |
| 公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。 ※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。 ※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
| 日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
| 109.4Mbps | 88.9Mbps | |
| 107.3Mbps | 85.1Mbps | |
| 103.5Mbps | 82.3Mbps | |
| 101.5Mbps | 81.4Mbps | |
| 99.3Mbps | 78.7Mbps | |
| 102.3Mbps | 74.4Mbps | |
| 89.3Mbps | 68.4Mbps | |
| 79.1Mbps | 65.4Mbps | |
| 65.1Mbps | 39.3Mbps | |
| 63.3Mbps | 32.4Mbps |
PureVPN
コスパ優秀!英語が得意な方向け!
PureVPNは、香港発のVPNで、通信速度が速く比較的サーバー設置国も多いVPNサービスです。また、コストパフォーマンスが優秀で短期利用でも長期利用でも他のVPNサービスと比較して安価な料金設定となっています。ただし、サポートなどは英語で記載されているのですべて日本語対応していてほしいという利用者は注意が必要です。おすすめのポイント
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- コストパフォーマンスが優秀
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 70ヵ国6,500カ所以上の広範なサーバーネットワーク
| サービス名 | Pure VPN |
| 料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,533/月 1年プラン ¥524/月 2年プラン ¥320/月 |
| 通信速度※ | |
| 対応デバイス | |
| サーバー設置国 | 70+カ国 >>詳細 |
| 暗号化方式 | AES-256-GCM |
| ノーログポリシー | |
| 日本語対応※ | |
| カスタマーサポート | |
| 運営元 | 香港 |
| 保証 | 31日間の返金保証 |
| 公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。 ※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。 ※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
| 日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
| 109.4Mbps | 88.9Mbps | |
| 107.3Mbps | 85.1Mbps | |
| 103.5Mbps | 82.3Mbps | |
| 101.5Mbps | 81.4Mbps | |
| 99.3Mbps | 78.7Mbps | |
| 102.3Mbps | 74.4Mbps | |
| 89.3Mbps | 68.4Mbps | |
| 79.1Mbps | 65.4Mbps | |
| 65.1Mbps | 39.3Mbps | |
| 63.3Mbps | 32.4Mbps |
なぜ社内ネットワークへのアクセスにVPNが必要なのか?
テレワークでは、社内ファイルサーバーや業務システム、グループウェア、顧客情報など、機密性の高いデータにアクセスしながら作業することが増えます。
社内ネットワークは通常、インターネット上の他のネットワークから隔離されたクローズドな環境で、許可されたユーザーのみがアクセスできるよう設計されています。
この社内ネットワークへ自宅や外出先から安全にアクセスするための代表的な仕組みがVPN接続です。
VPNは「トンネリング」と呼ばれる仕組みで、インターネット上に暗号化された通信経路(仮想のトンネル)を作ります。これにより、盗聴・改ざん・なりすましなどのリスクを下げながら、安全に社内リソースへ接続できます。

公共Wi-Fiを安全に使えるため、カフェや駅などセキュリティが十分でない環境でも、業務データの送受信を保護しやすくなります。
外部からの不正アクセスや情報漏洩のリスクを抑えられるため、企業のリモートワーク環境構築においてVPNは重要な対策のひとつです。
>>テレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
テレワーク・リモートワーク向けVPNサービスを選ぶときのポイント
テレワーク用途でVPNを選ぶ際に重要なポイントは、主に以下の7つです。
VPN選びのポイント
- VPN通信の暗号化方式・プロトコル
- ノーログポリシー(ログ管理の透明性)
- VPNサービスの運営元・拠点国(法制度)
- 固定IP(専用IP)オプションの有無
- VPNの同時接続台数
- VPN通信の速度・安定性
- キルスイッチ等の安全機能
ひとつずつ見ていきましょう。
1. VPN通信の暗号化方式・プロトコル
テレワーク用途で最も重要なのが安全性です。特に社内システムや顧客情報を扱う場合、暗号化方式と通信プロトコルの設計がセキュリティに直結します。
VPNの安全性を確保するために必ず確認したいのが、暗号化方式とプロトコルが明確かどうかです。情報が曖昧なサービスや古い方式しか対応していないサービスは避けるのが無難です。
現在、多くの商用VPNでは次のような方式が採用されています。
- AES-256(GCMなど):高い信頼性を持つ共通鍵暗号です。GCMは改ざん検知などにも強い方式です。
- ChaCha20-Poly1305:WireGuard等で使われる高速かつ安全性の高い暗号・認証方式です。
- WireGuard:シンプルな設計で高速・高セキュリティな新世代プロトコルです。
- OpenVPN:実績が長く、幅広い環境で採用されているオープンソースプロトコルです。
- IKEv2/IPsec:再接続が速く、移動の多いモバイル環境でも安定しやすい方式です。
AES-256・GCM・SHAとは?
AESは高度暗号化標準(Advanced Encryption Standard)の略で、米国政府の標準規格としても採用されている暗号化方式です。AES-256は鍵長256ビットのAESで、現行の技術水準では非常に強力とされています。
GCMはガロア/カウンタモード(Galois/Counter Mode)の略で、暗号化と認証を組み合わせた「認証付き暗号(AEAD)」の一つです。通信データの改ざん検知にも有効です。
SHAはSecure Hash Algorithmの略で、データの整合性確認などに利用されるハッシュ関数です。暗号化そのものではなく「要約値」を安全に計算するために使われます。
2. ノーログポリシー(ログ管理の透明性)
ログとは、接続履歴やIPアドレス、利用状況などの記録情報を指します。ノーログポリシーとは、こうした利用者のオンライン活動に関するログを保存しない(または最小限にとどめる)方針のことです。
テレワークでは機密情報を扱うため、VPN事業者側のログ管理は重要なチェックポイントです。ノーログを掲げるだけでなく、第三者監査の有無なども確認できるとより安心です。
3. 運営元・拠点国(法制度)
VPNサービスがどの国の法律に従って運営されているかも重要です。国によって、当局からの情報開示請求への対応や、データ保持に関する要件が異なります。
VPNの話題でよく出てくるのが「14アイズ(Fourteen Eyes)」です。これは諜報・監視情報を共有する枠組みで、加盟国の企業は法的手続きに基づき情報開示を求められる場合があります。
ただし、14アイズ加盟国拠点のVPNでも、厳格なノーログポリシーや第三者監査などでプライバシー保護に注力している事業者は多く存在します。拠点国だけでなく、ログ方針・監査・実績も含めて総合判断することが大切です。
◆14アイズ加盟国
| アメリカ | デンマーク |
| カナダ | オランダ |
| イギリス | フランス |
| オーストラリア | ベルギー |
| ニュージーランド | ドイツ |
| ノルウェー | スウェーデン |
| イタリア | スペイン |
4. 固定IP(専用IP)オプションの有無
テレワークで見落としがちですが、業務システムの運用次第では「固定IP(専用IP)」が必要になるケースがあります。
たとえば社内サーバーや特定のSaaSで、「指定したIPアドレスからのみアクセス許可」という制限をかけている場合、通常のVPN(共有IP)では接続のたびにIPが変わり、アクセスできなくなることがあります。
その場合は、専用IPを付与できるVPNサービス(固定IPオプション)を選ぶと、業務ツールとの相性問題を回避しやすくなります。
5. VPNサービスの価格
VPNの料金は「短期(1カ月)だと高め」「長期(1年〜)だと大幅割引」という設計が一般的です。まずは予算と利用期間を決めて、最適なプランを選びましょう。
| 1ヵ月プラン(月額) | 1年プラン(月額) | |
| ¥990 | ¥779 | |
| ¥1,097 | ¥938 | |
| ¥1,533 | ¥524 | |
| ¥1,100 | ¥1,100 | |
| ¥1,580 | ¥660 | |
| ¥1,890 | ¥810 | |
| ¥1,813 | ¥934 | |
| ¥1,790 | ¥1,000 | |
| ¥2,531 | ¥633 |
※1. $表記の価格については1$=140円で算出しています。為替・キャンペーンにより請求額が変動する場合があります。
※2. 表の並びは、1カ月プランと1年プランの平均が安い順を目安にしています。
※3. Atlas VPNはサービス終了(NordVPNへの統合)となっているため、表に掲載がある場合でも新規契約はできません。候補としては、NordVPNなど同等クラスのサービスを検討してください。
目安として、短期利用は月額1,500〜2,500円前後、1年以上の長期利用なら月額数百円台まで下がるケースが多いです。
6. VPNの同時接続台数
テレワークでは、PCだけでなくスマホやタブレットを併用するのが一般的です。1契約で何台まで同時接続できるかは、実質コストに直結します。
「月額が安いか」だけでなく、「同時接続台数で割った1台あたりのコスト」で比較すると失敗しにくいです。
以下は、同時接続台数を10台利用する場合の、接続デバイス10台あたりの参考価格です(同時接続台数をフルに使う想定の目安)。
| 同時接続可能台数 | 1ヵ月プラン(1台/月額) | 1年プラン(1台/月額) | |
| 1台 | ¥9,900 | ¥7,790 | |
| 50台 | ¥1,097 | ¥938 | |
| 10台 | ¥1,533 | ¥524 | |
| 3台 | ¥4,400 | ¥4,400 | |
| 10台 | ¥1,580 | ¥660 | |
| 6台 | ¥3,780 | ¥1,620 | |
| 8台 | ¥3,626 | ¥1,868 | |
| 7台 | ¥3,580 | ¥2,000 | |
| 無制限 | ¥2,531 | ¥633 |
※上記は「同時接続可能な台数をフルで利用している」と仮定した場合の1台あたり概算です。実際の利用台数・キャンペーンで変動します。
7. VPNサービスの通信速度
テレワークでは、Web会議(Zoom/Teams/Google Meet)やクラウドストレージの利用など、通信の安定性が作業効率に直結します。
VPNを通すと暗号化処理や経路の迂回により速度が落ちることがあるため、元の回線速度に余裕があることと、高速なプロトコル(WireGuard等)に対応していることが重要です。
用途別の目安は以下の通りです。
- 0.5〜1Mbps:メール、テキスト中心のチャット、軽いWeb閲覧
- 5Mbps前後:HD画質のWeb会議、一般的なクラウド利用
- 10〜25Mbps:画面共有を伴う会議、ファイル送受信が多い業務
- 25Mbps以上:大容量データのやりとり、4K動画再生など高負荷用途
実際の体感は、サーバー混雑や距離、時間帯でも変わります。返金保証やお試し期間を活用し、業務時間帯の環境で速度と安定性を確認しておくと安心です。
VPNの対応地域
海外出張や海外滞在中に業務を継続する場合、VPNサーバーの設置地域は重要です。日本サーバーが安定して使えるか、渡航先周辺に近いサーバーがあるかを確認しましょう。
特に中国など規制が強い国ではVPNが不安定になりやすく、そもそも利用が制限される場合もあります。渡航先の法令や会社の規程を確認したうえで、利用可否と接続方式を事前にチェックしてください。
キルスイッチの有無
キルスイッチは、VPN接続が予期せず切断された際に、自動でインターネット通信を遮断する機能です。
VPNが切れていることに気づかず平文通信を続けてしまうと、情報漏洩リスクが高まります。テレワーク用途では、キルスイッチに対応したVPNを選び、アプリ設定で有効化しておくことをおすすめします。
>>テレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
テレワーク・リモートワーク向けVPNサービスを選ぶときの注意点
特に注意したいのは、暗号化方式やログポリシーが不明な無料VPNを安易に選ばないことです。
VPNの価値は「暗号化された安全な通信」にあります。運営主体が不明確なサービスや、説明が曖昧な無料VPNでは、ログ収集や情報の取り扱いに不安が残ります。
業務で機密情報を扱う以上、暗号化方式・ログ方針・運営実態が明確な有料VPN、または信頼性の高い国内事業者のサービスを優先しましょう。
>>テレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
この記事で紹介したVPNサービス一覧
この記事で紹介しているVPNサービスの一覧です。料金や同時接続台数、対応地域などを横並びで確認したい場合は、こちらの表もあわせてご覧ください。
| サービス名 | ||||||
| 料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,813/月 6ヵ月プラン ¥1,398/月 1年プラン ¥934/月 | 1ヵ月プラン ¥1,890/月 1年プラン ¥810/月 2年プラン ¥610/月 | 7日プラン ¥580/7日 1ヵ月プラン ¥1,580/月 1年プラン ¥660/月 | 1ヵ月プラン ¥990/月 6ヵ月プラン ¥825/月 1年プラン ¥779/月 | 1ヵ月プラン ¥1,790/月 6ヵ月プラン ¥1,000/月 2年プラン ¥320/月 | 1ヵ月プラン ¥1,533/月 1年プラン ¥524/月 2年プラン ¥320/月 |
| 通信速度※ | ||||||
| 対応デバイス | ||||||
| サーバー設置国 | 94カ国 >>詳細 | 60カ国 >>詳細 | 54カ国 >>詳細 | 15+ヵ国 | 91カ国 >>詳細 | 70+カ国 >>詳細 |
| 暗号化方式 | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-SHA | AES-256-GCM | AES-256-GCM |
| ノーログポリシー | ||||||
| 日本語対応※ | ||||||
| カスタマーサポート | ||||||
| 運営元 | ヴァージン諸島 | パナマ共和国 | 日本 | 日本 | ルーマニア | 香港 |
| 保証 | 3週間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 45日間の返金保証 | 31日間の返金保証 |
| 公式サイト |
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まとめ
この記事では、テレワークやリモートワークといった高いセキュリティレベルが求められる場面で役立つVPNサービスについて、選び方から注意点、おすすめサービスまでを解説しました。
情報漏洩や不正アクセスは、企業・個人の信用を一瞬で損なうリスクがあります。原因の一部は「安全でない環境で通信してしまった」という基本的な対策不足に起因することも少なくありません。
そのリスクを下げるために、VPNは今でも有効なセキュリティ対策のひとつです。特にテレワークでは、VPNに加えてOSやソフトのアップデート、端末のセキュリティ対策、認証強化なども組み合わせて多層防御を意識するとより安全です。
自分の働き方(外出先作業の多さ、海外利用の有無、社内のIP制限の有無)を整理し、最適なVPNを選んでください。
よくある質問(Q&A)
通信速度の目安を教えてください。
テレワーク用途の目安は以下の通りです。実際の速度は回線品質や時間帯、VPNサーバー混雑によって変動するため、参考値としてご確認ください。
0.5〜1Mbps:メールやテキスト中心のチャット、軽いWeb閲覧など最低限の利用。
5Mbps前後:一般的なWeb会議(HD画質)やクラウド利用。
10〜25Mbps:画面共有を伴う会議、ファイル送受信が多い業務でも余裕が出やすい目安。
25Mbps以上:高負荷用途(4K再生、大容量データの頻繁なやりとり)を含めて安定したい場合の目安。
14アイズとは?
14アイズは、諜報・監視情報を共有する国家間の枠組み(協定)を指します。加盟国の企業は法的手続きに基づき情報開示を求められる可能性があります。
ただし、拠点国だけでVPNの良し悪しが決まるわけではありません。ノーログポリシーや第三者監査の有無、運営実績なども含めて総合的に判断するのが現実的です。
具体的な加盟国は以下の通りです。
| アメリカ | デンマーク |
| カナダ | オランダ |
| イギリス | フランス |
| オーストラリア | ベルギー |
| ニュージーランド | ドイツ |
| ノルウェー | スウェーデン |
| イタリア | スペイン |
VPNを利用するときのリスクやデメリットについて教えてください。
VPNの主なデメリット・注意点は以下の通りです。
- 通信速度の低下:暗号化処理や経路の迂回により、速度が落ちる場合があります。
- サービス側の制限:一部のWebサービスや企業システムがVPN経由のアクセスを制限することがあります。
- 運営事業者への信頼依存:VPNサーバー側では通信が復号されるため、ログ方針やセキュリティの透明性が重要です。
- 設定ミスのリスク:キルスイッチ未設定などで意図せず平文通信が発生する可能性があります。
VPNを選ぶ際のポイントを教えてください。
テレワーク用途では、次のポイントを確認すると失敗しにくいです。
- 暗号化方式(AES-256/ChaCha20など)とプロトコル(WireGuard/OpenVPN/IKEv2など)
- ノーログポリシーや第三者監査など、ログ管理の透明性
- 通信速度・安定性(Web会議や画面共有が快適に使えるか)
- 固定IP(専用IP)オプションの有無(社内のIP制限がある場合)
- 同時接続台数と料金(デバイス数・利用人数に合うか)
- キルスイッチなどの安全機能
VPNのプロトコルについて教えてください。また、それぞれの違いは何ですか?
VPNプロトコルは、通信をどのように暗号化し、どの手順で送受信するかを定めた規格です。主なプロトコルは以下の通りです。
- WireGuard:新世代のオープンソースプロトコルです。高速で設計がシンプルです。
- OpenVPN:実績が長く、多くのVPNサービスで採用されている定番プロトコルです。
- IKEv2/IPsec:再接続が速く、モバイル環境で安定しやすい方式です。
- L2TP/IPsec:古くから使われてきた方式で、近年はより新しいプロトコルに置き換えられる傾向があります。
- PPTP:古い方式で、現在はセキュリティ上の理由から推奨されません。
テレワーク用途では、基本的にWireGuard/OpenVPN/IKEv2に対応しているサービスを選べば安心です。
VPN接続を利用するときの設定方法について教えてください。
VPNの設定手順はサービスやOSで多少異なりますが、一般的には次の流れです。
- VPNサービスに申し込み、アカウントを作成する
- 利用するデバイス(PC・スマホなど)にVPNアプリをインストールする
- アプリにログインし、接続先サーバー(国・地域)を選ぶ
- VPNに接続し、必要に応じてキルスイッチ等を有効化する
会社指定のVPN(社内VPN)を利用する場合は、情シスや管理者の手順に従って設定してください。
VPNを使うと利用者(クライアントデバイス)のIPアドレスはどうなりますか?
VPNを使うと、利用者の公開IPアドレスはVPNサーバーのIPアドレスに置き換わります。通信はVPNサーバーを経由して行われるため、アクセス先からはVPNサーバーのIPが見える状態になります。
この仕組みにより、元のIPアドレスをある程度マスクでき、プライバシー保護やセキュリティ向上に役立ちます。
VPNを使うと通信速度に影響がありますか?
VPNを使用すると、暗号化処理やVPNサーバー経由の通信になるため、速度が低下することがあります。
ただし、低下の度合いは回線速度、サーバー距離、混雑状況、利用プロトコル(WireGuard等)によって大きく変わります。テレワーク用途では返金保証や無料トライアルを活用し、業務時間帯の実効速度を確認するのがおすすめです。
※当サイトでのVPNサービスのスコアリングの基準
当サイトでは、読者が比較しやすいように、以下の基準でVPNサービスをスコアリングしています。
通信速度のスコアリングについて
通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。海外からのアクセスと日本国内でのアクセスの平均値で算出しています。具体的には、当サイトで紹介しているVPNサーバー10社の相対比較で上位1位を10点、2位~3位を9点、4~5位を8点、6~7位を7点、8~9位を6点、10位を5点でスコアリングしています。
安全性のスコアリングについて
暗号化方式及びログの保持をもとにスコアリングしています。暗号化方式については、AES-256または同等以上(ChaCha20等)を採用しているVPNサービスを高評価とし、暗号化方式が不明瞭なものは低評価としています。ログの保持については、ノーログポリシーを採用しているVPNサービスを高評価とし、採用していないものは低評価としています。また、運営国が日本のサービスについては+1点としています。
対応デバイスのスコアリングについて
対応デバイスについては、以下のようにデバイスごとに点数を割り振り、その合計値でスコアリングしています。
- 2点:Windows(PC)
- 2点:macOS(PC)
- 2点:iOS(iPhone・iPad)
- 2点:Android(スマホ・タブレット)
- 1点:Linux(PC)
- 1点:Android TV/Fire TV
価格のスコアリングについて
1ヵ月プランと1年プランの平均価格から算出しています。具体的には、当サイトで紹介しているVPNサーバー10社の相対比較で価格が安い順に上位1位を10点、2位~3位を9点、4~5位を8点、6~7位を7点、8~9位を6点、10位を5点でスコアリングしています。
対応地域のスコアリングについて
日本へアクセスできる地域の多さを5点、日本からアクセスできる地域の多さを5点として、その合計値で算出しています。日本へアクセスできる地域のスコアの内訳については簡易的に以下の国からアクセス可能であることに対して点数を振り分けています。
- 1点:アメリカからアクセス可能
- 1点:中国からアクセス可能
- 1点:ロシアからアクセス可能
- 1点:イギリスからアクセス可能
- 1点:タイからアクセス可能
また、日本からアクセスできる地域の多さについては、サーバ設置国数が多い順に1位から5点、2位~3位を4.5点、4~5位を4点、6~7位を3.5点、8~9位を3点、10位を2.5点でスコアリングしています。
機能性のスコアリングについて
アプリの使いやすさ、トレントやキルスイッチの有無をもとにそれぞれ5点、3点、2点の合計点でスコアリングしています。また、アプリの使いやすさについては、App Storeの評価を準用しており、評価がまだないサービスについては便宜上2.5点としています。
































