この記事を読むと分かること
- なぜ社内ネットワークにリモートアクセスをするのにVPNサービスが必要なのか?
- テレワーク・リモートワーク向けVPNサービスを選ぶときのポイントは?
- テレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービスは?
- テレワーク・リモートワーク向けVPNサービスを選ぶときの注意点は?
この記事では、上記のような疑問に答える形でテレワーク・リモートワーク向けVPNの選び方のポイントから、おすすめのVPNサービス、導入時の注意点までを紹介しています。
以下は、テレワーク・リモートワーク向けVPNサービスを選ぶときのポイントを簡単にまとめた内容です。記事全体を読む時間がないという方はここを参考にしてください。
テレワーク・リモートワーク向けVPNサービス選びのポイント
- VPN接続時に強固な「AES-256-GCM」や「AES-256-SHA」といった暗号化方式が採用されているVPNサービスがおすすめ。
- ノーログポリシーを約束しているVPNサービスがおすすめ。
- VPNサービスを運営拠点が14アイズ加盟国ではない方が望ましい。
- VPNサービスの価格は、1ヶ月利用であれば1,500円/月、1年以上の利用であれば750円/月程度が平均的。
- ただし、同時接続台数により合計金額が大きく異なるのでその点もしっかりチェックする必要がある。
- 通信速度は、最低でも25Mbps以上の速度がほしい。
- VPN接続が途切れた時に備えてキルスイッチ等の機能ができればほしい。
- 無料のVPNの利用を検討している場合はしっかりとVPN接続の暗号化方式など安全性を確認しておくことが必要。
この記事で紹介しているVPNサービス一覧
この記事で紹介しているテレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービスの一覧です。
サービス名 | |||||
料金(税込)※ | 7日プラン ¥580/7日 1ヵ月プラン ¥1,580/月 1年プラン ¥660/月 | 1ヵ月プラン ¥1,890/月 1年プラン ¥810/月 2年プラン ¥610/月 | 1ヵ月プラン ¥990/月 6ヵ月プラン ¥825/月 1年プラン ¥779/月 | 1ヵ月プラン ¥1,790/月 6ヵ月プラン ¥1,000/月 2年プラン ¥320/月 | 1ヵ月プラン ¥1,533/月 1年プラン ¥524/月 2年プラン ¥320/月 |
通信速度※ | |||||
対応デバイス | |||||
サーバー設置国 | 54カ国 >>詳細 | 60カ国 >>詳細 | 15+ヵ国 | 91カ国 >>詳細 | 70+カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-SHA | AES-256-GCM | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |||||
日本語対応※ | |||||
カスタマーサポート | |||||
運営元 | 日本 | パナマ共和国 | 日本 | ルーマニア | 香港 |
保証 | 30日間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 45日間の返金保証 | 31日間の返金保証 |
公式サイト |
テレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービス 5選
MillenVPN
日本トップクラスのVPNサービス
MillenVPNは、日本のアズポケット株式会社が運営しているVPNサービスで、サーバー設置国の多さでは日本でトップクラスの規模のVPNサービスです。また、コストパフォーマンスが高く、1週間の短期利用プランなどがあるのも特徴です。海外のVPSサービスを使うのが不安だという方には特におすすめです。
おすすめのポイント
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- コストパフォーマンスが優秀
- 1週間の短期プラン有
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 54ヵ国1,300カ所以上の広範なサーバーネットワーク
- 独自の接続方式で中国での利用可能(2024年10月時点)
- 日本企業で日本語対応がばっちり
サービス名 | Millen VPN |
料金(税込)※ | 7日プラン ¥580/7日 1ヵ月プラン ¥1,580/月 1年プラン ¥660/月 |
通信速度※ | |
対応デバイス | |
サーバー設置国 | 54カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |
日本語対応※ | |
カスタマーサポート | |
運営元 | 日本 |
保証 | 30日間の返金保証 |
公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。
※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。
※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
109.4Mbps | 88.9Mbps | |
107.3Mbps | 85.1Mbps | |
103.5Mbps | 82.3Mbps | |
101.5Mbps | 81.4Mbps | |
99.3Mbps | 78.7Mbps | |
102.3Mbps | 74.4Mbps | |
89.3Mbps | 68.4Mbps | |
79.1Mbps | 65.4Mbps | |
65.1Mbps | 39.3Mbps | |
63.3Mbps | 32.4Mbps |
NordVPN
高速通信と高い安全性で人気のVPNサービス
NordVPNは、パナマ共和国発のVPNで、通信速度の速さやネットワーク規模の大きさ、アプリの使い勝手の良さ等の理由で世界で人気のあるVPNサービスのひとつです。また、短期利用時のコストは少し高めの料金設定ですが、1年利用や2年利用のプランであれば1か月利用時の料金と比べて半額以下で使えるので、1年以上の長期利用を考えているのであればコストパフォーマンスも優秀です。
おすすめのポイント
- 高速なVPNの通信速度
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- 長期利用時のコストパフォーマンスが優秀
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 60ヵ国5,730カ所以上の広範なサーバーネットワーク
サービス名 | Nord VPN |
料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,890/月 1年プラン ¥810/月 2年プラン ¥610/月 |
通信速度※ | |
対応デバイス | |
サーバー設置国 | 60カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |
日本語対応※ | |
カスタマーサポート | |
運営元 | パナマ共和国 |
保証 | 30日間の返金保証 |
公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。
※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。
※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
109.4Mbps | 88.9Mbps | |
107.3Mbps | 85.1Mbps | |
103.5Mbps | 82.3Mbps | |
101.5Mbps | 81.4Mbps | |
99.3Mbps | 78.7Mbps | |
102.3Mbps | 74.4Mbps | |
89.3Mbps | 68.4Mbps | |
79.1Mbps | 65.4Mbps | |
65.1Mbps | 39.3Mbps | |
63.3Mbps | 32.4Mbps |
Glocal VPN
コスパに優れた動画向けVPNサービス
Glocal VPNは、日本発のVPNサービスプロバイダで短期利用時の費用の安さと動画配信サービスを安定して利用できる点で定評があります。注意点は、モバイルアプリについてはAndroidは対応しておらずiPhoneしかアプリを利用できない点です。
おすすめのポイント
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-SHA」を採用
- ノーログポリシー有り
- コストパフォーマンスが優秀
- 15ヵ国100カ所以上の広範なサーバーネットワーク
- 日本企業で日本語対応がばっちり
サービス名 | Glocal VPN |
料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥990/月 6ヵ月プラン ¥825/月 1年プラン ¥779/月 |
通信速度※ | |
対応デバイス | |
サーバー設置国 | 15+ヵ国 |
暗号化方式 | AES-256-SHA |
ノーログポリシー | |
日本語対応※ | |
カスタマーサポート | |
運営元 | 日本 |
保証 | 30日間の返金保証 |
公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。
※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。
※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
109.4Mbps | 88.9Mbps | |
107.3Mbps | 85.1Mbps | |
103.5Mbps | 82.3Mbps | |
101.5Mbps | 81.4Mbps | |
99.3Mbps | 78.7Mbps | |
102.3Mbps | 74.4Mbps | |
89.3Mbps | 68.4Mbps | |
79.1Mbps | 65.4Mbps | |
65.1Mbps | 39.3Mbps | |
63.3Mbps | 32.4Mbps |
CyberGhost
大規模なネットワークが特徴のVPNサービス
CyberGhostは、ルーマニアに本拠地を置くVPNサービスプロバイダで、91ヵ国以上に及ぶ大規模サーバーネットワークとWindowsからMac、Android、iPhoneまで様々なデバイス対応が特徴のVPNサービスです。また、長期利用であれば1ヵ月あたり320円と非常に割安で利用できる点も人気の理由です。
おすすめのポイント
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- 長期利用時のコストパフォーマンスが超優秀
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 91ヵ国9,500カ所以上の広範なサーバーネットワーク
- 独自サーバーで中国での利用可能(2024年10月時点)
サービス名 | CyberGhost |
料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,790/月 6ヵ月プラン ¥1,000/月 2年プラン ¥320/月 |
通信速度※ | |
対応デバイス | |
サーバー設置国 | 91カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |
日本語対応※ | |
カスタマーサポート | |
運営元 | ルーマニア |
保証 | 45日間の返金保証 |
公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。
※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。
※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
109.4Mbps | 88.9Mbps | |
107.3Mbps | 85.1Mbps | |
103.5Mbps | 82.3Mbps | |
101.5Mbps | 81.4Mbps | |
99.3Mbps | 78.7Mbps | |
102.3Mbps | 74.4Mbps | |
89.3Mbps | 68.4Mbps | |
79.1Mbps | 65.4Mbps | |
65.1Mbps | 39.3Mbps | |
63.3Mbps | 32.4Mbps |
PureVPN
コスパ優秀!英語が得意な方向け!
PureVPNは、香港発のVPNで、通信速度が速く比較的サーバー設置国も多いVPNサービスです。また、コストパフォーマンスが優秀で短期利用でも長期利用でも他のVPNサービスと比較して安価な料金設定となっています。ただし、サポートなどは英語で記載されているのですべて日本語対応していてほしいという利用者は注意が必要です。
おすすめのポイント
- 安全で強固な暗号化方式「AES-256-GCM」を採用
- ノーログポリシー有り
- コストパフォーマンスが優秀
- 多様なデバイス対応
- アプリの使い勝手が良い
- 70ヵ国6,500カ所以上の広範なサーバーネットワーク
サービス名 | Pure VPN |
料金(税込)※ | 1ヵ月プラン ¥1,533/月 1年プラン ¥524/月 2年プラン ¥320/月 |
通信速度※ | |
対応デバイス | |
サーバー設置国 | 70+カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |
日本語対応※ | |
カスタマーサポート | |
運営元 | 香港 |
保証 | 31日間の返金保証 |
公式サイト |
※1. 通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。N=103。
※2. 計測環境については、計測アプリはによって測定値が大きく異なるため「SpeedSmart」を利用した計測値としています。
※3. なお、「SpeedSmart」を利用したVPNを使用しない状態での計測値(一般的な家庭用Wifi)は、7:00/12:00/17:00/24:00の4回計測の平均値で122.7Mbpsです。
日本⇒日本 | 韓国⇒日本 | |
109.4Mbps | 88.9Mbps | |
107.3Mbps | 85.1Mbps | |
103.5Mbps | 82.3Mbps | |
101.5Mbps | 81.4Mbps | |
99.3Mbps | 78.7Mbps | |
102.3Mbps | 74.4Mbps | |
89.3Mbps | 68.4Mbps | |
79.1Mbps | 65.4Mbps | |
65.1Mbps | 39.3Mbps | |
63.3Mbps | 32.4Mbps |
なぜ社内ネットワークにリモートアクセスをするのにVPNサービスが必要なのか?
一般的にテレワークやリモートワークで仕事をする場合、データの保存ややり取りは社内ネットワークを介して行う場合が多いです。社内ネットワークとは、インターネット上の他のネットワークから独立しているクローズドなネットワークのことで、パスワードを知っているユーザーしかアクセスすることができないネットワークのことです。
その社内のネットワークにアクセスする手段としてVPN接続が利用されます。
では、なぜVPN接続が利用されるのでしょうか?
その理由は、VPN接続によるセキュリティの強化があげられます。
VPN接続を利用した通信では、トンネリングという技術を使って目的のネットワークに安全にアクセスすることができます。簡単なイメージでいうと、インターネットの中に暗号化技術によって安全なトンネルを作り、その中を通ることで安全に目的のネットワークにアクセスすることができるというようなイメージです。
このようなVPN接続を利用することによって、公共Wi-Fiのようなセキュリティレベルが脆弱な環境からのアクセスでも安全に通信ができたり、外部からの悪意ある攻撃や情報漏洩などの脅威を防いだりといったことが可能となります。
>>テレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
テレワーク・リモートワーク向けVPNサービスを選ぶときのポイント
テレワーク・リモートワーク向けVPNサービスを選ぶときのポイントは以下の7つです。
VPN選びのポイント
- VPN通信の暗号化方式
- ノーログポリシーの有無
- VPNサービスの運営元
- VPNの同時接続台数
- VPNサービスの価格
- VPN通信の速度
- キルスイッチの有無
ひとつずつみていきましょう。
VPN通信の暗号化方式
VPNサービスを選ぶときのポイントで最も重要な点が安全性です。テレワークやリモートワークの用途で使う場合はなおさら重要です。
そのVPN通信の安全性を確保するために必ず確認する必要があるのがVPN通信の暗号化方式です。この部分が不明瞭であったり脆弱な暗号化方式を採用したりしている場合は注意が必要です。
では、実際にどのような暗号化方式を採用しているVPNが良いのでしょうか?
具体的には、VPN通信では「AES-256-GCM」や「AES-256-GCM」と呼ばれる暗号化方式が良く用いられており、どちらも非常に強力な暗号化方式です。VPNサービスを選ぶ際は実際にこのような暗号化方式が採用されているかどうかという点をしっかりと確認するようにしましょう。
AES-256-SHAとは?
AESとは、高度暗号化標準(Advanced Encryption Standard)の略で、アメリカ政府が政府内ネットワークの暗号化の標準規格として策定した暗号化規格のことです。AES-256は、256ビットの鍵長を持つAESの中でも最も強力な規格であり、非常に安全性が高い暗号化規格とされています。
GCMとは、ガロア カウンター モード(Galois/Counter Mode)の略で、暗号化と認証を組み合わせた認証つき暗号モード (AEAD) のひとつで、通信に対して認証機能を提供することができます。
SHAとは、Secure Hash Algorithmの略で、ハッシュ関数のひとつです。ハッシュ関数とは暗号化で利用される数学的アルゴリズムのことです。
AES-256-GCM・AES-256-SHAは、VPNでよく採用されている暗号化方式で、他にも金融機関のオンライン取引や政府間の通信、個人情報データベースの保護など、高いセキュリティが求めれる様々な場面で採用されています。
ノーログポリシーの有無
ログとは、利用者のオンライン上での履歴のことで、ノーログポリシーとは利用者のオンライン上での履歴を残さないということです。これにより、利用者の閲覧履歴やIPアドレス、個人情報などが第三者に流出するといったリスクを抑えることができます。
リモートワークやテレワークの場合は、特に重要なデータを扱うことが多いので、このノーログポリシーを企業として約束しているかどうかという点は確認するようにしましょう。
運営元
また、運営元も重要です。VPNサービスプロバイダが日本の企業なのか、アメリカの企業なのか、それともヨーロッパの企業なのかといったプロバイダの所属する国の違いによって、どのような法律に則って運営しているのかが大きく変わります。もちろん、日本企業が運営しているというだけで安心感はありますが、重要なポイントはそれだけではありません。
VPN関連でよく話題になるのは、運営元が「14アイズ」と呼ばれる協定の加盟国であるかどうかという点です。14アイズとは、国家同士の情報共有協定のことで、加盟国に属する企業は政府からの要請があれば情報開示を行う義務があります。
リモートワークやテレワークの場合、個人情報や機密情報の漏洩の観点からできれば14アイズ加盟国に属していない国のVPNサービスを使うことが推奨されています。
◆14アイズ加盟国
アメリカ | デンマーク |
カナダ | オランダ |
イギリス | フランス |
オーストラリア | ベルギー |
ニュージーランド | ドイツ |
ノルウェー | スウェーデン |
イタリア | スペイン |
VPNサービスの価格
以下は主要なVPNサービスの価格の一覧です。
1ヵ月プラン(月額) | 1年プラン(月額) | |
¥990 | ¥779 | |
¥1,097 | ¥938 | |
¥1,533 | ¥524 | |
¥1,573 | ¥535 | |
¥1,100 | ¥1,100 | |
¥1,580 | ¥660 | |
¥1,890 | ¥810 | |
¥1,813 | ¥934 | |
¥1,790 | ¥1,000 | |
¥2,531 | ¥633 |
※1. $表記の価格については1$=140円で算出しています。
※2. 表の並びについては1カ月プランと1年プランの価格の平均が安い順に上から並んでいます。
表を見ていただくと、標準的な料金が安いVPNサービス、長期利用だとかなりお得に利用できるプランがあるVPNサービスなど各社料金設定に特徴があります。また、上記に掲載している以外にも7日間程度の超短期利用専用のプランなどがあるVPNサービスもあります。
目安としては、1ヶ月利用であれば1,500円/月、1年以上の利用であれば750円/月程度が平均的です。
VPNの同時接続台数
テレワークやリモートワークでVPNを利用する場合は、同時接続台数も重要な要素のひとつです。上記で紹介したVPNサービスの利用料金がいくら安くても同時接続台数が少なければ意味がありません。正確なコストを計測するには、上記の価格に同時接続台数を考慮したうえで計算を行う必要があります。
以下は、同時接続台数を10台行う場合の、接続デバイス10台あたりの各VPNサービスの価格になります。プランの価格がどれだけ安くても、接続台数によって合計でかかるコストは大きく変わるのでよく検討して申し込みをするようにしましょう。
同時接続可能台数 | 1ヵ月プラン(1台/月額) | 1年プラン(1台/月額) | |
1台 | ¥9,900 | ¥7,790 | |
50台 | ¥1,097 | ¥938 | |
10台 | ¥1,533 | ¥524 | |
無制限 | ¥1,573 | ¥535 | |
3台 | ¥4,400 | ¥4,400 | |
10台 | ¥1,580 | ¥660 | |
6台 | ¥3,780 | ¥1,620 | |
8台 | ¥3,626 | ¥1,868 | |
7台 | ¥3,580 | ¥2,000 | |
無制限 | ¥2,531 | ¥633 |
※. 上記は同時接続可能な台数をフルで利用していると仮定した場合の一台あたりの利用料金です。
VPNサービスの通信速度
海外からVPNサービスを利用する際の目的として、SNSを更新したいや動画配信サービスを閲覧したいということが目的の方は多いと思います。SNS更新やインターネットブラウズ程度あればそこまで高速な通信速度いりませんが、動画などを視聴したいという場合はある程度の通信速度が必要です。
当サイトでは、具体的に以下のような通信速度を推奨しています。
0.5Mbps(10Mbps):最低限必要なブロードバンド回線速度
1.5Mbps(25Mbps): 推奨ブロードバンド速度(快適にインターネットが利用できる値)
5Mbps (30Mbps) : HD画質動画
25Mbps(50Mbps) : – 4K画質動画
各社の通信速度についてはおすすめVPNサービスの部分で各VPNサービスごとに紹介しているのでそちらを参考にしてください。
VPNの対応地域
VPNサービスを選ぶ時はどの地域に対応しているかという点も必ず確認する必要があります。実際に海外に行ってVPN接続を行ったけど通信ができないということもよくあります。
特に、中国のような規制が強い国からの接続は不安定なVPNサービスが多いので注意するようにしましょう。
キルスイッチの有無
キルスイッチとは、VPN接続が遮断されてしまった場合に、強制的にインターネット接続をブロックまたは終了させる機能です。
気づかずにVPN接続が切断されてしまっている場合などに、そのまま通信を継続してしまうことを防ぐことができるのでできれば備えておきたい機能のひとつです。
>>テレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
テレワーク・リモートワーク向けVPNサービスを選ぶときの注意点
海外旅行・海外出張向けVPNサービスを選ぶときに特に注意するべき点は、暗号化方式が不明な無料VPNは要注意で極力避けるという点です。
VPN接続を利用するときの最大のメリットというのは、利用者のIPアドレスを隠して匿名性を確保したうえで安全な通信環境を実現できるという点です。そして、その安全性を担保しているのが暗号化技術です。この部分が不明瞭である場合は、注意が必要です。VPNプロバイダに逆にログ情報などを搾取されてしまうなどの危険性もあります。そのため、どのような暗号化技術が使われているかはしっかり確認するようにしましょう。
>>テレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
この記事で紹介したVPNサービス一覧
この記事で紹介しているVPNサービスの一覧です。
サービス名 | |||||
料金(税込)※ | 7日プラン ¥580/7日 1ヵ月プラン ¥1,580/月 1年プラン ¥660/月 | 1ヵ月プラン ¥1,890/月 1年プラン ¥810/月 2年プラン ¥610/月 | 1ヵ月プラン ¥990/月 6ヵ月プラン ¥825/月 1年プラン ¥779/月 | 1ヵ月プラン ¥1,790/月 6ヵ月プラン ¥1,000/月 2年プラン ¥320/月 | 1ヵ月プラン ¥1,533/月 1年プラン ¥524/月 2年プラン ¥320/月 |
通信速度※ | |||||
対応デバイス | |||||
サーバー設置国 | 54カ国 >>詳細 | 60カ国 >>詳細 | 15+ヵ国 | 91カ国 >>詳細 | 70+カ国 >>詳細 |
暗号化方式 | AES-256-GCM | AES-256-GCM | AES-256-SHA | AES-256-GCM | AES-256-GCM |
ノーログポリシー | |||||
日本語対応※ | |||||
カスタマーサポート | |||||
運営元 | 日本 | パナマ共和国 | 日本 | ルーマニア | 香港 |
保証 | 30日間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 30日間の返金保証 | 45日間の返金保証 | 31日間の返金保証 |
公式サイト |
>>テレワーク・リモートワークにおすすめのVPNサービスの紹介に戻る
まとめ
この記事では、テレワークやリモートワークといった強固なセキュリティレベルが求められるケースでおすすめのVPNサービスについて、選び方から注意点、おすすめVPNサービスまでを紹介してきました。
企業や組織でインターネットを利用していると、悪意のある攻撃により、個人情報や機密情報が漏洩してしまい大きな社会問題に発展してしまうことがあります。そして、その原因の多くが脆弱なセキュリティ下で通信を行ってまったというような初歩的な原因に起因します。
そういった問題を未然に防ぐために、VPNというのは今や必須のツールとなっています。特に企業のネットワーク担当者の方などはより大きな責任を担う時代になってきているので、この記事を参考にぜひVPNについての正しい知識を身につけてください。
Q&A
通信速度の目安を教えてください。
以下は、各用途に応じた通信速度の目安です。実際は、計測環境や計測に用いるアプリによって数字が大きく変わることがあるので参考程度に確認してください。また()内は、計測アプリに使う場合の当サイトの推奨値です。
0.5Mbps(10Mbps):最低限必要なブロードバンド回線速度
1.5Mbps(25Mbps): 推奨ブロードバンド速度(快適にインターネットが利用できる値)
5Mbps (30Mbps) : HD画質動画
25Mbps(50Mbps) : 4K画質動画
14アイズとは?
14アイズとは、国際的なテロリズムや犯罪の取り締まりを目的とした国家同士の情報共有協定のことです。一方で、14アイズ加盟国に属する企業は政府から要請があればオンラインのトラフィックなどのログ情報を提出する義務があります。そのため、プライバシーや個人の権利の保護の面からみて問題にされることも多々あります。
具体的には以下の国が加盟しています。
アメリカ | デンマーク |
カナダ | オランダ |
イギリス | フランス |
オーストラリア | ベルギー |
ニュージーランド | ドイツ |
ノルウェー | スウェーデン |
イタリア | スペイン |
VPNを利用するときのリスクやデメリットについて教えてください。
VPNを利用するときのリスクやデメリットには、VPNサービスプロバイダーの信頼性の問題、通信速度の低下、一部のウェブサイトでのアクセス制限などがあります。
VPNを選ぶ際のポイントを教えてください。
VPNを選ぶときのポイントには、セキュリティプロトコルの種類、通信速度、VPNサーバーの位置、各デバイスへの対応などがあげられます。
VPNのプロトコルについて教えてください。また、それぞれの違いは何ですか?
VPNプロトコルとは、通信の際にデータがどのように送られるのかを定めた規格のことで、主要なVPNプロトコルには以下のようなものがあります。
OpenVPN:多くのVPNサービスプロバイダが採用している、柔軟で高セキュリティなオープンソースのVPNプロトコル。
L2TP / IPsec:スマートフォンなどのモバイルデバイスでよく利用されるVPNプロトコル。OpenVPNよりもセキュリティレベルは低い。
IKEv2:高速な接続・再接続が可能で、高セキュリティと接続の安定性が特徴のVPNプロトコル。移動中の利用に強く、モバイルデバイス、ノートパソコンで利用されることが多い。
WireGuard:最新のオープンソースのVPNプロトコル。セキュリティレベルが高く、接続も高速に行えるが、まだ新しいため対応していないプラットフォームもある。
PPTP:古い世代のVPNプロトコルで古い世代のプラットフォームにも対応している。セキュリティレベルについては他のプロトコル程高くない。
SSTP:マイクロソフトによって開発された主にWindows OS向けのVPNプロトコル。SSL/TLSに基づいているため高セキュリティが特徴です。
VPN接続を利用するときの設定方法について教えてください
VPNの設定方法は使用するVPNサービスによって様々ですが、一般的にはいかのような手順で設定ができます。
VPNクライアントソフトウェアのデバイスへのインストール⇒アカウント情報の入力⇒接続先VPNサーバーの選択
VPN接続を利用してアクセス制限のある海外のWebサイト等にアクセスする方法を教えてください。
VPN接続を利用して、アクセス制限のある海外のWebサイト等にアクセスするには、利用者がアクセスしたいWebサイトを運営している国に位置するVPNサーバーを選択して接続することで、あたかもその地域からアクセスしているように振る舞うことができます。
VPNを使うと利用者(クライアントデバイス)のIPアドレスはどうなりますか?
VPNを使うと、利用者(クライアントデバイス)のIPアドレスは変わります。VPNを有効にすると、通信が暗号化されてVPNサーバーを経由するようになります。そのため、インターネット上でのデバイスの公開IPアドレスは、「VPNサーバーのIPアドレス」に置き換わります。
上記のような仕組みにより、VPNを利用すると利用者(クライアントデバイス)のIPアドレスが隠され、VPNサーバーのIPアドレスが公開されるためプライバシーの強化とセキュリティの向上につながります。
VPNを使うと通信速度に影響がありますか?
VPNを使用すると暗号化やリダイレクトなどの処理により、通信速度が一時的に低下することがあります。
※当サイトでのVPNサービスのスコアリングの基準
当サイトでは、以下のような基準に基づいて各要素をスコアリングして比較しています。
通信速度のスコアリングにつて
通信速度の計測については、海外在住者にCrowdWorksを利用したアンケート調査を行っています。海外からのアクセスと日本国内でのアクセスの平均値で算出しています。具体的には、当サイトで紹介しているVPNサーバー10社の相対比較で上位1位を10点、2位~3位を9点、4~5位8点、6~7位を7点、8~9位を6点、10位を5点でスコアリングしています。
安全性のスコアリングについて
暗号化方式及びログの保持をもとにスコアリングしています。暗号化方式については、AES-256を採用しているVPNサービスについては4点、暗号化方式が不明瞭なものついては2点としています。ログの保持については、ノーログポリシーを採用しているVPNサービスについては4点、採用していなものは2点としています。また、運営国が日本のサービスについては+1点としています。
対応デバイスのスコアリングについて
対応デバイスについては、以下のようにデバイスごとに点数を割り振り、その合計値でスコアリングしています。
2点:Windows(PC)
2点:Mac OS(PC)
2点:iOS(iPhone・iPad)
2点:Android(アンドロイド・タブレット)
1点:Linux(PC)
1点:Android TV/Fire TV)
価格のスコアリングについて
1ヵ月プランと1年プランの平均価格から算出しています。具体的には、当サイトで紹介しているVPNサーバー10社の相対比較で価格が安い順に上位1位を10点、2位~3位を9点、4~5位8点、6~7位を7点、8~9位を6点、10位を5点でスコアリングしています。
対応地域のスコアリングについて
日本へアクセスできる地域の多さを5点、日本からアクセスできる地域の多さを5点として、その合計値で算出しています。日本へアクセスできる地域のスコアの内訳については簡易的に以下の国からアクセス可能であることに対して点数を振り分けています。
1点:アメリカからアクセス可能
1点:中国からアクセス可能
1点:ロシアからアクセス可能
1点:イギリスからアクセス可能
1点:タイからアクセス可能
また、日本からアクセスできる地域の多さについては、サーバ設置国数が多い順に1位から5点、2位~3位を4.5点、4~5位を4点、6~7位を3.5点、8~9位を3点、10位を2.5点でスコアリングしてます。
機能性のスコアリングについて
アプリの使いやすさ、トレントやキルスイッチの有無をもとにそれぞれ5点、3点、2点の合計点でスコアリングしています。また、アプリの使いやすさについては、Apple storeの評価を準用しており、評価がまだないサービスについては便宜上2.5点としています。