この記事を読むと分かること
- DELL Inspiron 14のスペック・価格・評判
- DELL Inspiron 14は、他のノートパソコンと比較してどのような優位性・弱点があるのか?
- DELL Inspiron 14はどんな人におすすめのノートパソコンなのか?
DELL Inspiron 14は、DELLが販売しているコストパフォーマンス重視のスタンダードノートパソコンです。第13世代Core i7搭載モデルが10万円以下で購入できるので人気があります。
以下では、DELL Inspiron 14の詳細なレビューを紹介しているので、購入を考えている方はぜひ検討材料にしてください。
DELL Inspiron 14ってどんなパソコン?(スペック・価格)
DELLの10万以下で買えるノートパソコン
特徴
- Intel製第13世代Core i7 CPUを搭載
- 10万円以下で買える高コストパフォーマンスモデル
DELL Inspiron 14は、CPUにCore i7-1360P、グラフィックボードにCPU内蔵のグラフィックスであるIntel Iris Xe Graphicsを備えたノートパソコンです。第13世代のCore i7を搭載しているということもあって性能もそこそこ優秀で、複雑なグラフィックス処理を除けばある程度のことはこなせるスペックです。にもかかわらず10万円以下で購入ができるため人気があります。
スペック例 | |
商品名 | Inspiron 14 |
参考価格(税込み) | ¥99,189 |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | Core i7-1360P |
バッテリー駆動時間 | - |
グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics |
メモリー | 16GB |
システムストレージ | 1TB |
ディスプレイ | 14.0型 液晶パネル(ノングレア) |
WEBカメラ | 約200万画素 |
質量 | 約1.53kg |
DELL Inspiron 14 性能の確認と比較
CPU性能の確認
以下の表は、DELL Inspiron 14に搭載されている「Core i7-1360P」と他の人気・売れ筋モデルに搭載されているCPUとの性能比較です。
※1. ベンチマーク値は単純に数値が高ければ高いほど高性能であることを表しています。
※2. 型番をクリックすると各CPUの詳細スペックを確認できます。
※3. 用途アイコンにマウスを合わせる、または、タッチすると用途アイコンの説明を確認できます。
2023最新 | CPU性能(ベンチマーク) | おすすめの用途 |
Core i9-12900HK | 28,917 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-12800H | 24,597 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-1360P | 19,724(当モデル) | 4K2CVDDSOF |
Core i7-1260P | 17,085 | 4K2CVDDSOF |
Core i5-12600H | 22,704 | VRCa動デOf |
Core i5-1235U | 13,635 | 2CVDDSOF |
Core i3-1315U | 13,575 | VDDSOF |
Core i3-1215U | 11,664 | VDDSOF |
Celeron N4020 | 1,572 | Of |
Ryzen 9 6900HX | 24,890 | 3D4K2CVDDSOF |
Ryzen 7 5800H | 21,306 | 3D4K2CVDDSOF |
Ryzen 7 4800H | 18,737 | 3D4K2CVDDSOF |
Ryzen 5 7530U | 16,500 | 2CVDDSOF |
Ryzen 5 5560U | 15,187 | 2CVDDSOF |
Ryzen 5 5500U | 13,157 | 2CVDDSOF |
Ryzen 3 5425U | 11,497 | VDDSOF |
Ryzen 3 5300U | 9,971 | DSOF |
AMD 3020e | 2,443 | Of |
DELL Inspiron 14に搭載されている「Core i7-1360P」はインテル第13世代の一般家庭向けグレードのCPUです。ただし、性能については第12世代以前と以降を比べると大きく飛躍しており、第11世代の高性能モデルと変わらない程度のベンチマーク値があります。
第12世代以降のCPUでは大きなモデルチェンジがあり、第11世代以前と比べてコア構成が大きく変わっています。第11世代以前までは、同性能のコアを複数のせることでCPU設計を行っていましたが、第12世代以降では省電力で効率性を重視した「Eコア」とパフォーマンスを重視した「Pコア」を適切に配分することで、より省電力化に優れたCPU設計を行っている点も大きな特徴です。
グラフィックボード性能の確認
以下の表は、DELL Inspiron 14に搭載されているCPU内蔵グラフィックス「Intel Iris Xe Graphics」と他の人気・売れ筋モデルに搭載されているグラフィックボードとの性能比較です。
※1. ベンチマーク値は単純に数値が高ければ高いほど高性能であることを表しています。
※2. 型番をクリックすると各CPUの詳細スペックを確認できます。
※3. 用途アイコンにマウスを合わせる、または、タッチすると用途アイコンの説明を確認できます。
グラフィックス性能 | おすすめの用途 | |
GeForce RTX3080Ti | 20,421 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3080 | 16,681 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3070Ti | 18,413 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3070 | 15,473 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3060 | 13,183 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3050Ti | 9,983 | 4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3050 | 9,251 | 4K2CVDDSOF |
GeForce GTX1650 | 6,969 | 2CVDDSOF |
GeForce GTX1060 | 8,161 | 4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX A3000 | 12,704 | 3D4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX A2000 | 10,156 | 4K2CVDDSOF |
Intel Iris Xe Graphics | 2,709(当モデル) | VDDSOF |
Intel UHD Graphics | 1,495 | OF |
Radeon Graphics | 2,113 | VDDSOF |
「Intel Iris Xe Graphics」は、NVIDIAのようなマザーボードに増設するグラフィックボードではなく、CPUに内蔵されたグラフィックスです。そのため、ベンチマーク値も2,700程度しかなく、3Dや高画質動画編集といった複雑な映像処理についてはスペック的に難しいです。
それでも、CPU性能が優秀であるのもあって簡単なデザインや動画編集、プログラミングなどの軽負荷の作業について十分行うことができます。
用途別推奨ベンチマークスコア
- 12,000~ VR・CG制作、3D動画編集、機械学習(AI)、マイニング等
- 10,000~ 4K動画編集、エンコード等
- 5,000~ 2DCAD(AutoCAD、JWCAD)等
- 2,000~ 動画編集、エンコード(Adobe PremirePro)、デザイン(Adobe Photoshop、Illustrator)等
- ~2,000 office(Excel、Word)等
メモリ・ストレージ性能の確認
DELL Inspiron 14では、標準構成でメインメモリ(RAM)に16GBのメモリ、ストレージには512GBのSSDを搭載しています。10万円以下で買えるノートパソコンの中では大きめの容量です。
以下は、DELL Inspiron 14に搭載されているメモリの規格です。転送速度に関しては比較的上位のの規格となっています。
規格 | 転送速度(GB/s) |
DDR5-5600 | 44.8 |
DDR5-5200 | 41.6 |
DDR5-5000 | 40.0 |
DDR5-4800 | 38.4(当モデル) |
DDR5-4000 | 32.0 |
DDR4-4266 | 34.1 |
DDR4-3600 | 28.8 |
DDR4-3200 | 25.6 |
DDR4-2666 | 21.3 |
DDR4-2400 | 19.2 |
DDR4-2133 | 17 |
DDR4-1866 | 14.9 |
DDR4-1600 | 12.8 |
ディスプレイの確認
DELL Inspiron 14は、14.0型の「WUXGA:1920×1200(アスペクト比16:10)」のTFT液晶を採用しています。非常に一般的なディスプレイで性能は可もなく不可もなくといったところです。
以下は、ディスプレイの詳細性能です。
- 映像美
- 3
- 応答速度
- 3
- コントラスト
- 4
- 視野角
- 4
- フリッカー
- 4
持ち運び性能(バッテリー駆動時間・重量)の確認
DELL Inspiron 14は、重量が約1.53kgと標準的な重さです。サイズについても14.0型とコンパクトなモデルなので十分持ち運びは可能です。
接続規格の確認
接続規格には、以下の規格が備わっています。
- USB3.2 Type-A × 2
- Thunderbolt4端子(Type-C )× 1
- SDカードスロット × 1
- HDMI端子 × 1
- ヘッドホン出力/マイク入力端子 × 1
接続端子については幅広いインターフェースが揃っており、10万円以下のモデルでThunderbolt4端子が搭載されているのは非常に有難いポイントです。
BTOカスタマイズについて
以下がDELL Inspiron 14のBTOカスタマイズはありません。
CPUやメモリ容量の違うモデルがラインナップされているので、そこから用途にあったモデルを選択するという形になります。
ゲーム性能について
ゲーミングパソコンの性能を図る2つの指標
一般的に、ゲーミングパソコンの性能を図る指標として、フレームレートとリフレッシュレートという2つの指標を使います。
ゲーミングパソコンの性能を図る2つの指標
- フレームレート(fps):グラフィックボード(GPU)性能に依存
- リフレッシュレート:ディスプレイ性能に依存
フレームレート(fps:frame per second)とは、「1秒間あたりに表示される画像(フレーム)数を表す単位」のことで、その能力は主にグラフィックボード(GPU)の性能に依存します。このフレームレート(fps)の数値が高ければ高いほど1秒間に表示できるフレームの数が多くなり、より滑らかな映像表現が可能になります。そのため、特に、eスポーツなどの分野では、フレームレート(fps)が高いほど相手の行動を正確に把握できたり、操作の遅延(レイテンシ)が少なくなるので、フレームレート(fps)の数値が重要視されます。
リフレッシュレートとは、「液晶が1秒間の間に画像を何回描画できるかを表す数値」で、ディスプレイの性能に依存します。リフレッシュレートが高いほどよりスムーズに映像などのグラフィックを映し出すことができます。
つまり、高フレームレートに対応するためには、液晶も高リフレッシュレートの液晶を使う必要があるということです。
DELL Inspiron 14のゲーム性能
DELL Inspiron 14のゲーム性能
- マイクロソフトストアなどの簡単なゲームであれば十分に可能
- FPSゲームなどでハイスコアを目指すには少し厳しい
フレームレートについて
以下は、主要な人気ゲームごとのフレームレートの推奨値とDELL Inspiron 14のフレームレート値の一覧です。
フレームレート(fps) | ||
Apex Legends | 推奨 | 144fps |
DELL Inspiron 14 | 57fps | |
Fortnite | 推奨 | 144fps |
DELL Inspiron 14 | 56fps | |
FINAL FANTASY15 | 推奨 | 60fps |
DELL Inspiron 14 | 53fps | |
GTA5 | 推奨 | 60fps |
DELL Inspiron 14 | 32fps |
※1. フルHD、高画質で計測
※2. GeForce Experienceで計測
※3. 推奨値については快適にプレイできる数値で、公式公表値の必要スペックとは異なります
上記のフレームレートの値は、高画質でのプレイ状況で計測しています。そのため、カクツキなどがあり厳しい結果となっています。ただし、低画質モードだとそこそこプレイできるので、少し楽しむという用途であれば十分可能です。
リフレッシュレートについて
DELL Inspiron 14の液晶のリフレッシュレートは60Hzです。高リフレッシュレートが求められるゲームをするには少し厳しい仕様です。
そのため、ゲームなどをする時は高リフレッシュレートの外付けディスプレイを使用するのがおすすめです。
DELL Inspiron 14 口コミ・評判
以下は、公式サイトに掲載されているDELL Inspiron 14の口コミです。
持ち回りができて、メイン機のサブにもなるような機種をと欲張って選んだ機種。技術は日進月歩とはよく言ったもので、SSDの速さ、ネットの速さには満足。キーの照明は予想していなかったので嬉しいものです。ただ、持ち回りにはもう少し軽い方が・・・とは思います。
コスパ良し
ボーダーさん
価格で選びましたが性能も申し分なく、大変快適な使い心地です。 起動がとても早くて、動作や処理速度もストレス無く、デザイン、質感も私の好みに合ってます。コスパの良い買い物が出来たと思います。
全体としては満足
とっくりさん
Inspironの15インチにi7-1360Pの設定が無かったため、14インチを購入しました。 重いケームをする訳ではないので、私にとって十分なスペックでこの点は満足しています。 しかし、メモリーは直付けでスロットは無し、SSDは取説によればM.2 2280 NVMe Gen4タイプで最大2TB迄で張性がほとんど無いのは残念。 また、ディスプレイのタテ方向解像度が1200あって使いやすくて大変良いのですが、発色が今使っている7570と比べるときれいではない。液晶パネルが良くないんでしょうか。 いろいろと書きましたが、全体としてこのスペックで10万ちょっとの値段は安く、満足しています。
アルミボディの高級感が良いです
Red_Cometさん
この度久しぶり(20年くらい)にWindowsノートパソコンを購入しました。届いた際は運送便の扱いからか、外箱が破損して穴が開いて届くというトラブルはありましたが、無事問題無く起動しセットアップも完了しました。オンラインでの購入だったので一度も見たことが無く、実機が届くまでハード的にどんなノートパソコンなのか不安でしたが、良い意味で裏切られました。本体は14インチサイズで大きくも小さくも無く、机の上に気軽に出して使うにはちょうど良いサイズです。重さ的にズッシリとした感はありますが、アルミのシルバーのボディは高級感があります。液晶モニタは250nitということで、少し暗めかなと思っていましたが、実用上は問題ありません。モニタを開くとキーボードが傾斜して、タイピングしやすくなるのが使いやすいです。欲を言えば右側にもう一つUSB-C(Intel CPUなのでThunderbolt)ポートが付いていればベストですが、お手頃な価格でしたので高望みですね。
まとめ
この記事では、DELL Inspiron 14についてスペックから価格、口コミ等について紹介してきました。
DELL Inspiron 14は、10万円以下で買える第13世代のCore i7を搭載したコストパフォーマンスに優れたノートパソコンで以下のような方におすすめです。
DELL Inspiron 14はこんな方におすすめ
- 大学生・専門学生
- 資料作りやメールなどの用途がメインのビジネスマン
- 動画視聴用のノートパソコンを探しているユーザー
- 10万円以下で買えるノートパソコンを探しているユーザー
- 副業用PCを探しているユーザー など
用途・目的別のおすすめノートパソコンの紹介
用途や目的にあったおすすめのノートパソコンや選び方のポイントを知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
Q&A
BTOパソコンとは?
BTOとは、「Build To Order」の略称で、受注生産方式のをパソコンを意味しています。BTOでは、CPUやグラフィックボードの変更、メモリの増設などのニーズに応じたカスタマイズが可能で、現在多くのPCメーカーがこのBTO方式を採用しています。
モバイルワークステーションとは?
高解像度動画の編集やCAD図面の設計、CG制作、科学技術計算など、高度な演算能力・画像処理能力が要求される処理を行うための高性能な装置を搭載したノートPCのこと。高性能なCPUだけでなく、画像処理などの演算を行う高性能なGPU(グラフィックボード)が搭載されている点が特徴です。
PassMarkとは?
PassMarkとは、オーストラリアのPassMark Software社が提供するベンチマークを測定するためのソフトウェア及びサービスです。
ベンチマークの算出方法は?
CPU性能に関わる以下の項目のテスト結果を平均して算出しています。
- 整数の演算処理速度を図るテスト
- 並列データ圧縮速度を図るテスト
- 1秒間にいくつの素数を見つけることができるかを図るテスト
- 暗号化の処理速度を図るテスト
- 浮動小数点数の演算処理速度を図る速度
- 拡張命令によりどのくらい演算処理速度を改善しているかを図るテスト
- ソートアルゴリズムによりCPUが文字列をソートするのにかかる時間を図るテスト
- CPUが物理的な相互作用にかかる時間を図るテスト
- ひとつのCPUコアのみの処理速度を図るテスト
- 整数、浮動小数点、素数、ソートについてのテストスコアの複合平均値
GeForce Experienceとは?
GeForce Experienceと、NVIDIAが提供するGeForceユーザー向けのゲーム管理・設定ソフトです。
GeForce Experienceを使うと、ゲームの最適化や、映像の調整、ビデオの撮影・配信、フレームレートの計測などの様々な機能を簡単に使うことができます。。
持ち回り
nbyさん