この記事を読むと分かること
- HP Pavilion 15のスペック・価格・評判
- HP Pavilion 15は、他のノートパソコンと比較してどのような優位性・弱点があるのか?
- HP Pavilion 15はどんな人におすすめのノートパソコンなのか?
HP Pavilion 15は、HPが販売しているノートパソコンで10万円以下で購入できるコストパフォーマンスの良さが特徴のモデルです。
以下では、HP Pavilion 15の詳細なレビューを紹介しているので、購入を考えている方はぜひ検討材料にしてください。
HP Pavilion 15ってどんなパソコン?(スペック・価格)
HPの10万以下で買えるノートパソコン
特徴
- AMD製Ryzen 5 CPUを搭載
- 10万円以下で買える高コストパフォーマンスモデル
HP Pavilion 15は、CPUにRyzen 5 7530U(インテルモデルはCore i5-1335U)、グラフィックボードにCPU内蔵のグラフィックスであるRadeon Graphics(インテルモデルはIntel Iris Xe Graphics)を備えたノートパソコンです。ミドルグレードのCPUですが最新世代のCPUであるため十分な性能です。グラフィックボードを搭載していないため3D系の映像処理や重たいゲームなどには不向きですが、簡単な動画編集やデザインなどは十分可能な汎用性の高いモデルです。
スペック例 | AMDモデル | Intelモデル |
商品名 | Pavilion 15 | Pavilion 15 |
参考価格(税込み) | ¥73,600 | ¥91,801 |
OS | Windows 11 Home 64bit | Windows 11 Home 64bit |
CPU | Ryzen 5 7530U | Core i5-1335U |
バッテリー駆動時間 | 約 8.5時間 | 約 7.5時間 |
グラフィックス | Radeon Graphics | Intel Iris Xe Graphics |
メモリー | 8GB | 8GB |
システムストレージ | 256GB (NVMe) | 256GB (NVMe) |
ディスプレイ | 15.6型 液晶パネル | 15.6型 液晶パネル |
WEBカメラ | 92万画素 | 92万画素 |
質量 | 約 1.71kg | 約 1.71kg |
HP Pavilion 15 性能の確認と比較
CPU性能の確認
以下の表は、HP Pavilion 15に搭載されている「Ryzen 5 7530U」と他の人気・売れ筋モデルに搭載されているCPUとの性能比較です。
※1. ベンチマーク値は単純に数値が高ければ高いほど高性能であることを表しています。
※2. 型番をクリックすると各CPUの詳細スペックを確認できます。
※3. 用途アイコンにマウスを合わせる、または、タッチすると用途アイコンの説明を確認できます。
2023最新 | CPU性能(ベンチマーク) | おすすめの用途 |
Core i9-12900HK | 28,917 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-12800H | 24,597 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-1260P | 17,085 | 4K2CVDDSOF |
Core i5-12600H | 22,704 | VRCa動デOf |
Core i5-1235U | 13,635 | 2CVDDSOF |
Core i3-1315U | 13,575 | VDDSOF |
Core i3-1215U | 11,664 | VDDSOF |
Celeron N4020 | 1,572 | Of |
Ryzen 9 6900HX | 24,890 | 3D4K2CVDDSOF |
Ryzen 7 5800H | 21,306 | 3D4K2CVDDSOF |
Ryzen 7 4800H | 18,737 | 3D4K2CVDDSOF |
Ryzen 5 7530U | 16,500(当モデル) | 2CVDDSOF |
Ryzen 5 5560U | 15,187 | 2CVDDSOF |
Ryzen 5 5500U | 13,157 | 2CVDDSOF |
Ryzen 3 5425U | 11,497 | VDDSOF |
Ryzen 3 5300U | 9,971 | DSOF |
AMD 3020e | 2,443 | Of |
HP Pavilion 15に搭載されている「Ryzen 7 4800H」はAMD製のミドルグレードのCPUです。インテルでいうところのCore i5 CPUと同程度の性能です。
クリエイター向けノートパソコンやゲーミングノートパソコンに搭載されているCPUには劣りますが、一般的な用途であれば十分すぎる性能のCPUを備えているといえます。
グラフィックボード性能の確認
以下の表は、HP Pavilion 15に搭載されているCPU内蔵グラフィックス「Radeon Graphics」と他の人気・売れ筋モデルに搭載されているグラフィックボードとの性能比較です。
※1. ベンチマーク値は単純に数値が高ければ高いほど高性能であることを表しています。
※2. 型番をクリックすると各CPUの詳細スペックを確認できます。
※3. 用途アイコンにマウスを合わせる、または、タッチすると用途アイコンの説明を確認できます。
グラフィックス性能 | おすすめの用途 | |
GeForce RTX3080Ti | 20,421 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3080 | 16,681 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3070Ti | 18,413 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3070 | 15,473 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3060 | 13,183 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3050Ti | 9,983 | 4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3050 | 9,251 | 4K2CVDDSOF |
GeForce GTX1650 | 6,969 | 2CVDDSOF |
GeForce GTX1060 | 8,161 | 4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX A3000 | 12,704 | 3D4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX A2000 | 10,156 | 4K2CVDDSOF |
Intel Iris Xe Graphics | 2,709 | VDDSOF |
Intel UHD Graphics | 1,495 | OF |
Radeon Graphics | 2,258(当モデル) | VDDSOF |
「Radeon Graphics」は、NVIDIAのようなマザーボードに増設するグラフィックボードではなく、CPUに内蔵されたグラフィックスです。そのため、ベンチマーク値も2,100程度しかなく、3Dや高画質動画編集といった複雑な映像処理についてはスペック的に難しいです。
それでも、簡単なデザインや動画編集、プログラミングなどの軽負荷の作業について十分行うことができます。
用途別推奨ベンチマークスコア
- 12,000~ VR・CG制作、3D動画編集、機械学習(AI)、マイニング等
- 10,000~ 4K動画編集、エンコード等
- 5,000~ 2DCAD(AutoCAD、JWCAD)等
- 2,000~ 動画編集、エンコード(Adobe PremirePro)、デザイン(Adobe Photoshop、Illustrator)等
- ~2,000 office(Excel、Word)等
メモリ・ストレージ性能の確認
HP Pavilion 15では、標準構成でメインメモリ(RAM)に8GBのメモリ、ストレージには256GBのSSDを搭載しています。デザインや動画編集などのクリエイティブな用途で使用するには少し足りない容量です。もう少し容量が欲しいという場合は、価格は上がりますがメモリ容量などが増設されたモデルがあるのでそちらがおすすめです。
以下は、HP Pavilion 15に搭載されているメモリの規格です。転送速度に関しては中程度の規格となっています。
規格 | 転送速度(GB/s) |
DDR5-5600 | 44.8 |
DDR5-5200 | 41.6 |
DDR5-5000 | 40.0 |
DDR5-4800 | 38.4 |
DDR5-4000 | 32.0 |
DDR4-4266 | 34.1 |
DDR4-3600 | 28.8 |
DDR4-3200 | 25.6(当モデル) |
DDR4-2666 | 21.3 |
DDR4-2400 | 19.2 |
DDR4-2133 | 17 |
DDR4-1866 | 14.9 |
DDR4-1600 | 12.8 |
ディスプレイの確認
HP Pavilion 15は、15.6型の「FHD:1920×1080(アスペクト比16:9)」のTFT液晶を採用しています。非常に一般的なディスプレイで性能は可もなく不可もなくといったところです。
以下は、ディスプレイの詳細性能です。
- 映像美
- 3
- 応答速度
- 3
- コントラスト
- 4
- 視野角
- 4
- フリッカー
- 4
持ち運び性能(バッテリー駆動時間・重量)の確認
HP Pavilion 15は、重量が約1.71kgと標準的な重さで、バッテリー駆動時間についても約8.5時間と標準的です。
公表値 | 約8時間30分 |
音楽再生 | 5時間10分 |
動画編集 | 1時間40分 |
※1. 音楽再生はMedia Playerでmp3ファイルを再生。
※2. 動画編集はpremire proでHD動画を再生。
接続規格の確認
接続規格には、以下の規格が備わっています。
- USB Type-A × 2
- USB Type-C × 1
- HDMI端子 × 1
- ヘッドホン出力/マイク入力端子 × 1
- バングオルフセンスピーカー × 1
接続端子については、バングオルフセンのスピーカーなどが特徴的なポイントです。
また、Thunderbolt4端子、SDカードスロットなどはありません。
BTOカスタマイズについて
以下がHP Pavilion 15のBTOカスタマイズはありません。
CPUやメモリ容量の違うモデルがラインナップされているので、そこから用途にあったモデルを選択するという形になります。
ゲーム性能について
ゲーミングパソコンの性能を図る2つの指標
一般的に、ゲーミングパソコンの性能を図る指標として、フレームレートとリフレッシュレートという2つの指標を使います。
ゲーミングパソコンの性能を図る2つの指標
- フレームレート(fps):グラフィックボード(GPU)性能に依存
- リフレッシュレート:ディスプレイ性能に依存
フレームレート(fps:frame per second)とは、「1秒間あたりに表示される画像(フレーム)数を表す単位」のことで、その能力は主にグラフィックボード(GPU)の性能に依存します。このフレームレート(fps)の数値が高ければ高いほど1秒間に表示できるフレームの数が多くなり、より滑らかな映像表現が可能になります。そのため、特に、eスポーツなどの分野では、フレームレート(fps)が高いほど相手の行動を正確に把握できたり、操作の遅延(レイテンシ)が少なくなるので、フレームレート(fps)の数値が重要視されます。
リフレッシュレートとは、「液晶が1秒間の間に画像を何回描画できるかを表す数値」で、ディスプレイの性能に依存します。リフレッシュレートが高いほどよりスムーズに映像などのグラフィックを映し出すことができます。
つまり、高フレームレートに対応するためには、液晶も高リフレッシュレートの液晶を使う必要があるということです。
HP Pavilion 15のゲーム性能
HP Pavilion 15のゲーム性能
- マイクロソフトストアなどの簡単なゲームであれば十分に可能
- FPSゲームなどでハイスコアを目指すには少し厳しい
フレームレートについて
以下は、主要な人気ゲームごとのフレームレートの推奨値とHP Pavilion 15のフレームレート値の一覧です。
フレームレート(fps) | ||
Apex Legends | 推奨 | 144fps |
HP Pavilion 15 | 40fps | |
Fortnite | 推奨 | 144fps |
HP Pavilion 15 | 41fps | |
FINAL FANTASY15 | 推奨 | 60fps |
HP Pavilion 15 | 44fps | |
GTA5 | 推奨 | 60fps |
HP Pavilion 15 | 27fps |
※1. フルHD、高画質で計測
※2. GeForce Experienceで計測
※3. 推奨値については快適にプレイできる数値で、公式公表値の必要スペックとは異なります
上記のフレームレートの値は、高画質でのプレイ状況で計測しています。そのため、カクツキなどがあり厳しい結果となっています。ただし、低画質モードだとそこそこプレイできるので、少し楽しむという用途であれば十分可能です。
リフレッシュレートについて
HP Pavilion 15の液晶のリフレッシュレートは60Hzです。高リフレッシュレートが求められるゲームをするには少し厳しい仕様です。
そのため、ゲームなどをする時は高リフレッシュレートの外付けディスプレイを使用するのがおすすめです。
HP Pavilion 15 口コミ・評判
HP Pavilion 15についての口コミ・評判は見つかりませんでした。
そのため、評判を知りという方は、この記事のレビューを参考にしてみてください。
また、twitterの口コミはこちらからどうぞ。
まとめ
この記事では、HP Pavilion 15についてスペックから価格、口コミ等について紹介してきました。
HP Pavilion 15は、10万円以下の高コストパフォーマンスモデルのノートパソコンで以下のような方におすすめです。
HP Pavilion 15はこんな方におすすめ
- 資料作りやメールなどの用途がメインのビジネスマン
- 動画視聴用のノートパソコンを探しているユーザー
- 簡単な動画編集やデザイン程度の作業ができれば十分なユーザー
- 大学生・専門学生
- 10万円以下で買えるノートパソコンを探しているユーザー
- 副業用PCを探しているユーザー など
用途・目的別のおすすめノートパソコンの紹介
用途や目的にあったおすすめのノートパソコンや選び方のポイントを知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
Q&A
BTOパソコンとは?
BTOとは、「Build To Order」の略称で、受注生産方式のをパソコンを意味しています。BTOでは、CPUやグラフィックボードの変更、メモリの増設などのニーズに応じたカスタマイズが可能で、現在多くのPCメーカーがこのBTO方式を採用しています。
モバイルワークステーションとは?
高解像度動画の編集やCAD図面の設計、CG制作、科学技術計算など、高度な演算能力・画像処理能力が要求される処理を行うための高性能な装置を搭載したノートPCのこと。高性能なCPUだけでなく、画像処理などの演算を行う高性能なGPU(グラフィックボード)が搭載されている点が特徴です。
PassMarkとは?
PassMarkとは、オーストラリアのPassMark Software社が提供するベンチマークを測定するためのソフトウェア及びサービスです。
ベンチマークの算出方法は?
CPU性能に関わる以下の項目のテスト結果を平均して算出しています。
- 整数の演算処理速度を図るテスト
- 並列データ圧縮速度を図るテスト
- 1秒間にいくつの素数を見つけることができるかを図るテスト
- 暗号化の処理速度を図るテスト
- 浮動小数点数の演算処理速度を図る速度
- 拡張命令によりどのくらい演算処理速度を改善しているかを図るテスト
- ソートアルゴリズムによりCPUが文字列をソートするのにかかる時間を図るテスト
- CPUが物理的な相互作用にかかる時間を図るテスト
- ひとつのCPUコアのみの処理速度を図るテスト
- 整数、浮動小数点、素数、ソートについてのテストスコアの複合平均値
GeForce Experienceとは?
GeForce Experienceと、NVIDIAが提供するGeForceユーザー向けのゲーム管理・設定ソフトです。
GeForce Experienceを使うと、ゲームの最適化や、映像の調整、ビデオの撮影・配信、フレームレートの計測などの様々な機能を簡単に使うことができます。。