この記事を読むと分かること
- Lenovo ThinkBook 14のスペック・価格・評判
- Lenovo ThinkBook 14は、他のノートパソコンと比較してどのような優位性・弱点があるのか?
- Lenovo ThinkBook 14はどんな人におすすめのノートパソコンなのか?
Lenovo ThinkBookは、DELLが販売しているエントリー向けのスタンダードノートパソコンで、ThinkPadシリーズと比べて性能を抑えて価格を下げたモデルになります。10万以下のモデルもたくさんラインナップされており、購入費用を抑えたいという方におすすめのモデルです。
以下では、Lenovo ThinkBook 14の詳細なレビューを紹介しているので、購入を考えている方はぜひ検討材料にしてください。
Lenovo ThinkBook 14ってどんなパソコン?(スペック・価格)
Lenovoの10万以下で買えるノートパソコン
特徴
- Intel製第13世代Core i3 CPUを搭載
- 10万円以下で買える高コストパフォーマンスモデル
Lenovo ThinkBook 14は、CPUにCore i3-1315U、グラフィックボードにCPU内蔵のグラフィックスであるIntel Iris Xe Graphicsを備えたノートパソコンです。10万円を切る価格のノートパソコンで、購入費用を抑えたいという方向けのモデルです。
スペック例 | |
商品名 | ThinkBook |
参考価格(税込み) | ¥84,480 |
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | Core i3-1315U |
バッテリー駆動時間 | - |
グラフィックス | Intel UHD Graphics |
メモリー | 8GB |
システムストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 14.0型 液晶パネル(ノングレア) |
WEBカメラ | 約200万画素 |
質量 | 約 1.4kg |
Lenovo ThinkBook 14 性能の確認と比較
CPU性能の確認
以下の表は、Lenovo ThinkBook 14に搭載されている「Core i3-1315U」と他の人気・売れ筋モデルに搭載されているCPUとの性能比較です。
※1. ベンチマーク値は単純に数値が高ければ高いほど高性能であることを表しています。
※2. 型番をクリックすると各CPUの詳細スペックを確認できます。
※3. 用途アイコンにマウスを合わせる、または、タッチすると用途アイコンの説明を確認できます。
2023最新 | CPU性能(ベンチマーク) | おすすめの用途 |
Core i9-12900HK | 28,917 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-12800H | 24,597 | 3D4K2CVDDSOF |
Core i7-1260P | 17,085 | 4K2CVDDSOF |
Core i5-12600H | 22,704 | VRCa動デOf |
Core i5-1235U | 13,635 | 2CVDDSOF |
Core i3-1315U | 13,575(当モデル) | VDDSOF |
Core i3-1215U | 11,664 | VDDSOF |
Celeron N4020 | 1,572 | Of |
Ryzen 9 6900HX | 24,890 | 3D4K2CVDDSOF |
Ryzen 7 5800H | 21,306 | 3D4K2CVDDSOF |
Ryzen 7 4800H | 18,737 | 3D4K2CVDDSOF |
Ryzen 5 7530U | 16,500 | 2CVDDSOF |
Ryzen 5 5560U | 15,187 | 2CVDDSOF |
Ryzen 5 5500U | 13,157 | 2CVDDSOF |
Ryzen 3 5425U | 11,497 | VDDSOF |
Ryzen 3 5300U | 9,971 | DSOF |
AMD 3020e | 2,443 | Of |
Lenovo ThinkBook 14に搭載されている「Core i7-1360P」はインテル第13世代の低消費電力が特徴のCPUです。Core i3グレートですが、以前の世代のCore i5程度の性能があるので低スペックというわけではありません。むしろ、一般的な用途で十分な性能があるといえます。
第12世代以降のCPUでは大きなモデルチェンジがあり、第11世代以前と比べてコア構成が大きく変わっています。第11世代以前までは、同性能のコアを複数のせることでCPU設計を行っていましたが、第12世代以降では省電力で効率性を重視した「Eコア」とパフォーマンスを重視した「Pコア」を適切に配分することで、より省電力化に優れたCPU設計を行っている点も大きな特徴です。
グラフィックボード性能の確認
以下の表は、Lenovo ThinkBook 14に搭載されているCPU内蔵グラフィックス「Intel Iris Xe Graphics」と他の人気・売れ筋モデルに搭載されているグラフィックボードとの性能比較です。
※1. ベンチマーク値は単純に数値が高ければ高いほど高性能であることを表しています。
※2. 型番をクリックすると各CPUの詳細スペックを確認できます。
※3. 用途アイコンにマウスを合わせる、または、タッチすると用途アイコンの説明を確認できます。
グラフィックス性能 | おすすめの用途 | |
GeForce RTX3080Ti | 20,421 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3080 | 16,681 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3070Ti | 18,413 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3070 | 15,473 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3060 | 13,183 | 3D4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3050Ti | 9,983 | 4K2CVDDSOF |
GeForce RTX3050 | 9,251 | 4K2CVDDSOF |
GeForce GTX1650 | 6,969 | 2CVDDSOF |
GeForce GTX1060 | 8,161 | 4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX A3000 | 12,704 | 3D4K2CVDDSOF |
NVIDIA RTX A2000 | 10,156 | 4K2CVDDSOF |
Intel Iris Xe Graphics | 2,709 | VDDSOF |
Intel UHD Graphics | 1,495(当モデル) | OF |
Radeon Graphics | 2,113 | VDDSOF |
「Intel Iris Xe Graphics」は、NVIDIAのようなマザーボードに増設するグラフィックボードではなく、CPUに内蔵されたグラフィックスです。そのため、ベンチマーク値も2,700程度しかなく、3Dや高画質動画編集といった複雑な映像処理についてはスペック的に難しいです。
それでも、CPU性能が優秀であるのもあって簡単なデザインや動画編集、プログラミングなどの軽負荷の作業について十分行うことができます。
用途別推奨ベンチマークスコア
- 12,000~ VR・CG制作、3D動画編集、機械学習(AI)、マイニング等
- 10,000~ 4K動画編集、エンコード等
- 5,000~ 2DCAD(AutoCAD、JWCAD)等
- 2,000~ 動画編集、エンコード(Adobe PremirePro)、デザイン(Adobe Photoshop、Illustrator)等
- ~2,000 office(Excel、Word)等
メモリ・ストレージ性能の確認
Lenovo ThinkBook 14では、標準構成でメインメモリ(RAM)に8GBのメモリ、ストレージには256GBのSSDを搭載しています。メモリ容量、ストレージ容量ともに小さいため、クリエイティブな作業をする予定がある場合は、値段は上がりますが上位のモデルを選択しておくの無難です。
以下は、Lenovo ThinkBook 14に搭載されているメモリの規格です。転送速度に関しては比較的上位のの規格となっています。
規格 | 転送速度(GB/s) |
DDR5-5600 | 44.8 |
DDR5-5200 | 41.6 |
DDR5-5000 | 40.0 |
DDR5-4800 | 38.4(当モデル) |
DDR5-4000 | 32.0 |
DDR4-4266 | 34.1 |
DDR4-3600 | 28.8 |
DDR4-3200 | 25.6 |
DDR4-2666 | 21.3 |
DDR4-2400 | 19.2 |
DDR4-2133 | 17 |
DDR4-1866 | 14.9 |
DDR4-1600 | 12.8 |
ディスプレイの確認
Lenovo ThinkBook 14は、14.0型の「WUXGA:1920×1200(アスペクト比16:10)」のTFT液晶を採用しています。非常に一般的なディスプレイで性能は可もなく不可もなくといったところです。
以下は、ディスプレイの詳細性能です。
- 映像美
- 3
- 応答速度
- 3
- コントラスト
- 4
- 視野角
- 4
- フリッカー
- 4
持ち運び性能(バッテリー駆動時間・重量)の確認
Lenovo ThinkBook 14は、重量が約1.4kgと軽量なモデルです。サイズについても14.0型とコンパクトなモデルなので十分持ち運びは可能です。
接続規格の確認
接続規格には、以下の規格が備わっています。
- USB3.2 Type-A × 2
- Thunderbolt4端子(Type-C )× 1
- USB3.2 Type-C × 1
- 4-in-1メディアカードリーダー × 1
- LAN端子 × 1
- HDMI端子 × 1
- ヘッドホン出力/マイク入力端子 × 1
接続端子については幅広いインターフェースが揃っており、低価格モデルでありながらThunderbolt4端子も搭載されており十分な性能だといえます。
BTOカスタマイズについて
以下がLenovo ThinkBook 14のBTOカスタマイズはありません。
CPUやメモリ容量の違うモデルがラインナップされているので、そこから用途にあったモデルを選択するという形になります。
ゲーム性能について
ゲーミングパソコンの性能を図る2つの指標
一般的に、ゲーミングパソコンの性能を図る指標として、フレームレートとリフレッシュレートという2つの指標を使います。
ゲーミングパソコンの性能を図る2つの指標
- フレームレート(fps):グラフィックボード(GPU)性能に依存
- リフレッシュレート:ディスプレイ性能に依存
フレームレート(fps:frame per second)とは、「1秒間あたりに表示される画像(フレーム)数を表す単位」のことで、その能力は主にグラフィックボード(GPU)の性能に依存します。このフレームレート(fps)の数値が高ければ高いほど1秒間に表示できるフレームの数が多くなり、より滑らかな映像表現が可能になります。そのため、特に、eスポーツなどの分野では、フレームレート(fps)が高いほど相手の行動を正確に把握できたり、操作の遅延(レイテンシ)が少なくなるので、フレームレート(fps)の数値が重要視されます。
リフレッシュレートとは、「液晶が1秒間の間に画像を何回描画できるかを表す数値」で、ディスプレイの性能に依存します。リフレッシュレートが高いほどよりスムーズに映像などのグラフィックを映し出すことができます。
つまり、高フレームレートに対応するためには、液晶も高リフレッシュレートの液晶を使う必要があるということです。
Lenovo ThinkBook 14のゲーム性能
Lenovo ThinkBook 14のゲーム性能
- マイクロソフトストアなどの簡単なゲームであれば十分に可能
- FPSゲームなどでハイスコアを目指すには少し厳しい
フレームレートについて
以下は、主要な人気ゲームごとのフレームレートの推奨値とLenovo ThinkBook 14のフレームレート値の一覧です。
フレームレート(fps) | ||
Apex Legends | 推奨 | 144fps |
Lenovo ThinkBook 14 | 55fps | |
Fortnite | 推奨 | 144fps |
Lenovo ThinkBook 14 | 53fps | |
FINAL FANTASY15 | 推奨 | 60fps |
Lenovo ThinkBook 14 | 51fps | |
GTA5 | 推奨 | 60fps |
Lenovo ThinkBook 14 | 30fps |
※1. フルHD、高画質で計測
※2. GeForce Experienceで計測
※3. 推奨値については快適にプレイできる数値で、公式公表値の必要スペックとは異なります
上記のフレームレートの値は、高画質でのプレイ状況で計測しています。そのため、カクツキなどがあり厳しい結果となっています。ただし、低画質モードだとそこそこプレイできるので、少し楽しむという用途であれば十分可能です。
リフレッシュレートについて
DELL Inspiron 14の液晶のリフレッシュレートは60Hzです。高リフレッシュレートが求められるゲームをするには少し厳しい仕様です。
そのため、ゲームなどをする時は高リフレッシュレートの外付けディスプレイを使用するのがおすすめです。
Lenovo ThinkBook 14 口コミ・評判
以下は、公式サイトに掲載されているLenovo ThinkBook 14の口コミです。
少し重いのが気になる。今まで使っていたLets Note LX6が1.25kgに対してThinkbook 14 Gen5は1.50kgほんのすこしだが、毎日の持ち運びでは気になる。そのほかはGoodです。
まとめ
この記事では、Lenovo ThinkBook 14についてスペックから価格、口コミ等について紹介してきました。
Lenovo ThinkBook 14は、Lenovoの低価格モデルのノートパソコンで以下のような方におすすめです。もう少しスペックが高いノートパソコンを探しているというような場合は、ThinkPadシリーズなどを候補に入れると選択肢がかなり広がります。
Lenovo ThinkBook 14はこんな方におすすめ
- 大学生・専門学生
- 資料作りやメールなどの用途がメインのビジネスマン
- 動画視聴用のノートパソコンを探しているユーザー
- 10万円以下で買えるノートパソコンを探しているユーザー
- 副業用PCを探しているユーザー など
用途・目的別のおすすめノートパソコンの紹介
用途や目的にあったおすすめのノートパソコンや選び方のポイントを知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
Q&A
BTOパソコンとは?
BTOとは、「Build To Order」の略称で、受注生産方式のをパソコンを意味しています。BTOでは、CPUやグラフィックボードの変更、メモリの増設などのニーズに応じたカスタマイズが可能で、現在多くのPCメーカーがこのBTO方式を採用しています。
モバイルワークステーションとは?
高解像度動画の編集やCAD図面の設計、CG制作、科学技術計算など、高度な演算能力・画像処理能力が要求される処理を行うための高性能な装置を搭載したノートPCのこと。高性能なCPUだけでなく、画像処理などの演算を行う高性能なGPU(グラフィックボード)が搭載されている点が特徴です。
PassMarkとは?
PassMarkとは、オーストラリアのPassMark Software社が提供するベンチマークを測定するためのソフトウェア及びサービスです。
ベンチマークの算出方法は?
CPU性能に関わる以下の項目のテスト結果を平均して算出しています。
- 整数の演算処理速度を図るテスト
- 並列データ圧縮速度を図るテスト
- 1秒間にいくつの素数を見つけることができるかを図るテスト
- 暗号化の処理速度を図るテスト
- 浮動小数点数の演算処理速度を図る速度
- 拡張命令によりどのくらい演算処理速度を改善しているかを図るテスト
- ソートアルゴリズムによりCPUが文字列をソートするのにかかる時間を図るテスト
- CPUが物理的な相互作用にかかる時間を図るテスト
- ひとつのCPUコアのみの処理速度を図るテスト
- 整数、浮動小数点、素数、ソートについてのテストスコアの複合平均値
GeForce Experienceとは?
GeForce Experienceと、NVIDIAが提供するGeForceユーザー向けのゲーム管理・設定ソフトです。
GeForce Experienceを使うと、ゲームの最適化や、映像の調整、ビデオの撮影・配信、フレームレートの計測などの様々な機能を簡単に使うことができます。。
重さが気になる
いちくんさん