- CPUのスペック表の見方とは?(Series / コア構成 / NPU)
- CPUを選ぶときの基準は?(ベンチ+実用途の考え方)
- 用途別のおすすめCPUとは?(CPUだけでなく構成で選ぶ)
CPUとは、簡単に言うと「パソコンの頭脳」です。CPUの性能が高いほど処理が速く、複雑な作業もスムーズになります。
ただし2026年のPC選びでは、CPUだけでなく「GPU・メモリ・ストレージ」も同じくらい重要です。
とくにオンラインゲーム、動画編集、3DCG、生成AI(ローカルAI)、機械学習などはGPU(グラフィック性能)やVRAMがボトルネックになりやすく、
「CPUが良ければOK」とは限りません。
さらに近年は、AI処理用のNPU(Neural Processing Unit)を搭載した「AI PC / Copilot+ PC」が一般化しつつあります。
スペック表に「NPU性能:○○ TOPS」と書かれるのも当たり前になってきました。Copilot+ PCの要件では、NPU 40+ TOPSが条件のひとつとして示されています。
CPUのスペック表の見方(2026年版)
パソコン購入時は、だいたい次のようなスペック表を見ます。
| CPU | Intel Core Ultra / AMD Ryzen(Ryzen AI含む) |
| コア構成 | 例:14コア(6P + 8E)など |
| NPU | 例:40 TOPS / 45 TOPS など(AI機能の快適さに影響) |
| グラフィックス | 内蔵GPU / GeForce RTX など(ゲーム・3D・動画は重要) |
| メモリー | 16GB〜(クリエイティブは32GB推奨が多い) |
| ストレージ | NVMe SSD 512GB〜(動画・AI・3Dは1TB推奨が多い) |
CPUの型番の見方(2026年版)
Intel(インテル)
AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)
Intel:Core Ultraは「第○世代」より“シリーズ番号”で読む
近年のIntelは、Core Ultraブランドを中心に展開しています。2026年の購入ガイドでは、
以前の「第○世代」よりも、Core Ultra “Series(シリーズ)”や製品群(例:200V / 200H など)を重視すると迷いにくいです。
- HX:ノート向け最上位(デスクトップ級の高性能モデルが多い)
- H:ノート向け高性能(ゲーミング/クリエイターで主流)
- U / P:薄型軽量向け(省電力〜バランス)
- V(例:200V系):超省電力・高効率の方向性。メモリ統合(Memory on Package)を採る設計があり、後から増設できないケースが増えるので要注意。
- K:デスクトップ向け(高性能・OC系統)
- F:デスクトップ向け(内蔵GPUなし/外付けGPU前提)
※例として、Core Ultra 200Vシリーズは「統合LPDDR5x(Memory on Package)」をサポートし、外部DDRインターフェースを持たない構成が示されています。
そのため、同系統の薄型ノートではメモリが増設不可になりがちです。
AMD:Ryzen / Ryzen AIは“名前より中身”を仕様表で確認
AMDはモバイル向けの命名が世代ごとに複雑になりやすく、数字=そのまま中身の世代とは限らない点に注意が必要です。
2026年はRyzen AIのようにAIを前面に出す名称も増えています。
- H / HS / HX:モバイル向け高性能(HSは省電力寄りのことが多い)
- U:モバイル向け省電力
- X:デスクトップ上位(高クロック寄りが多い)
- G:一般に「内蔵GPU(iGPU)搭載=APU」の意味合いで使われることが多い
コア構成:Pコア / Eコアは“役割分担”のためにある
現代CPU(特にIntel)は、Pコア(高性能)とEコア(高効率)を組み合わせる「ハイブリッド構成」が一般的です。
これは「全部をフルパワーで回す」ためではなく、効率よく役割分担して体感を上げるための設計です。
| 種類 | 担当しやすい処理 | イメージ |
| Pコア | ゲーム、動画編集、重いアプリなど“目の前の重い処理” | 瞬発力担当 |
| Eコア | バックグラウンド処理、OS維持、常駐処理など | 省エネ・同時進行担当 |
※Intel自身もPコア/Eコアの役割分担(Performance Hybrid Architecture)を説明しています。
NPU(AIプロセッサ)とTOPS:2026年は“AI快適度”の指標になる
NPUは、AI処理(例:背景ぼかし、ノイズ除去、リアルタイム字幕/翻訳、画像生成の一部など)を省電力でこなすためのプロセッサです。
2026年は「NPU性能:○○ TOPS」がスペック表に記載されることが増え、将来的にAI機能を活用したいならNPUもチェックしておくのが安全です。
- NPU:40+ TOPS
- RAM:16GB以上
- SSD:256GB以上
※Copilot+ PCの要件として、Microsoftは「NPU 40+ TOPS」等を挙げています。
用途別:失敗しない推奨構成(RAM/SSD)
| 用途 | 推奨メモリ(RAM) | 推奨ストレージ(SSD) |
| 一般・事務(Office/Web) | 16GB(8GBは不足しやすい) | 256GB〜512GB |
| クリエイティブ(写真/動画編集) | 32GB | 1TB〜 |
| AI・3DCG・機械学習 | 32GB〜64GB | 1TB〜(素材/モデルで増やす) |
注意:
薄型ノート(特に一部のCore Ultra 200V系など)では、メモリがプロセッサ/基板に統合され「増設不可」の設計が増えています。
迷ったら購入時に32GBを選ぶのが、後悔しない近道です。
CPUの選び方のポイント(ベンチは“比較の道具”)
CPU性能を見える化する代表的な指標がベンチマークです。中でもPassMarkは、CPU Mark(総合)やSingle Thread(単スレッド)で比較できます。
ただし、ゲーム/3D/AIはGPU依存が大きいため、CPU Markだけで“快適”を断言しないのがコツです。
- CPU Mark:総合性能(マルチ寄り)
- Single Thread:キビキビ感・軽作業の反応
- 注意:同じCPUでもノートは電力/冷却設定で性能差が出る
まとめ(迷ったらこれ)
最重要ポイントは、CPUだけで決めず、用途に合わせてGPU・メモリ・SSD・NPUも含めて“構成”で選ぶことです。
ベンチマークは「絶対基準」ではなく、候補CPUを並べるための比較ツールとして使いましょう。
- CPU:Core Ultra 5 / Ryzen AI 5 以上
- メモリ:16GB(できれば32GB) ※増設不可機は特に購入時に決める
- SSD:512GB以上(クリエイティブ/AIは1TB推奨)
- AIも視野:NPU 40+ TOPS(Copilot+ PCクラス)を目安に
Q&A
Copilot+ PCは、一定以上のNPU性能などの条件を満たす“AI機能強化PC”のカテゴリです。
条件のひとつとして、NPU 40+ TOPSが示されています(要件は更新される可能性があるため、購入時は最新情報を確認してください)。
モデル次第です。近年はメモリを統合する設計(例:一部Core Ultra 200V系でMOP構成)があり、増設不可の機種が増えています。
迷ったら購入時に32GBを選ぶのが安全です。

